ヨーロッパに多くの難民が移動してきています。
住み慣れた故郷を捨てなければならない事情を抱えて、中東からヨーロッパまで行くのに約2週間かかるのだそうです。歩いたり、船に乗ったり、国境を越えるたびに幾つものトラブルが発生し、たどり着きます。ヨーロッパに10数年住んだ経験を元に考えると姿形の違う人に対する、異国に住むことは興味あることはたくさんありますが、厳しいものがあるというのは日本人の多くの方が経験されていると思います。
昨年、北欧の某国で車を購入するために幾つかの車メーカーで試乗しましたが、おかしな体験をしました。連れ合いと試乗していたら、停められ下車させられました。『うん?何故?違反してないけど・・』。理由を聞いても返事がなく、『あそこで待ってろ』とそれだけ。その場には明らかに中東の人らしい人たちばかりがたむろしていました。ヨーロッパ系の顔立ちの人は連れ合いのみ。聞いても返事をしてくれません。そこでしつこく停めた理由を聞くと、やっと簡単に「車両ナンバーが正式でないのは全て停めている」。ハッと思って試乗している車を見ると仮ナンバー。それで理由とその時の試乗する際の契約書類と免許証を見せると黙って持って行き、ずいぶん経ってから「帰れ」。被害妄想かもしれないけれど、多分東洋人が乗っていたことも停めた理由はありそうな気がします。問答無用の無愛想な警官達、敵意さえ感じます。近くに港があることから国境近くではなくても、その国の警戒感が伝わり、『ヨーロッパ人でなければ住んで欲しくないんだ』と思いました。
それにしても異国に住むのであれば、難民の方達には「住めば都」と考えて住む努力をして欲しい、そして受け入れ国にはデンマークのような身ぐるみ剥ぐような扱いは扱いはして欲しくありません。強制的に生活の基盤を崩してしまったら働く意欲を失ってしまいます。個人的にはデンマークは私にとってはいつでもウエルカムの雰囲気があって大好きな国ですが、以前から移民に対して厳しい姿勢も感じていたので、規制を記事で読んで「やっぱり・・」と思いました。ずうっと戦争も侵略もなかった(小競り合いはあり)豊かな国はこのような形を取ってしまうのでしょうか。
スウェーデン、最大8万人の難民申請者を国外退去へAFPBB Newsノルウェー 難民の権利保護求め各地でデモ NHKニュースwww3.nhk.or.jp ノルウェーでは、難民申請をするため中東などからロシア経由で入国してきたおよそ5400人をロシア側に強制的に送り返す方針を政府が打ち出したのに対し、人権団体などが各地で抗議デモを行い、難民の権利を守るよう訴えました。・・・・・
原発の事故は日本のどこでも起こり得ます。友人の一人は「どこに行ったって爆発したらまた逃げるのか?日本中原発だらけで安全な場所は日本にないんだよ」と福島からの移住を拒否。大量の難民を受けてヨーロッパが混乱して思ったのは、「日本で何かあってもどの国も受け入れしてくれなくなるだろう」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
イラク人相次ぎ帰国 フィンランド厳寒、周囲の敵意【ヘルシンキAFP=時事】
フィンランドの入国管理当局は22日、昨年難民認定に関する決定を受けた イラク人の多くが帰国したと明らかにした。
入国管理当局者は「祖国での家族の問題が理由だが、フィンランド人の敵意に満ちた雰囲気や、 寒い冬に耐えかねた人もいた」と説明している。 フィンランドでは2015年、前年比で10倍近い3万2500人が難民申請を行い、このうち約2万500人がイラク人だった。
イラク人約3700人分について難民認定の可否が決まったが、うち約2600人が決定取り消しを求めたり、 行方不明になったりし、このうち多くが帰国したという。 イラクへ帰国することを決めた難民申請者の男性は昨年12月、「イラクでどんな目に遭うか分からないが、 ここでは精神的に死んでしまう」と話した。
・・・・・・・・・・・
デンマーク、難民の財産没収法を可決 欧州の強硬姿勢に拍車www.cnn.co.jp/world/35076875.html デンマーク・コペンハーゲン(CNN) デンマーク国会は26日、難民認定申請者から当局が現金や貴重品を没収して経費に充てることを認める法案を賛成多数で可決した。採決では81人が賛成、27人が反対し、1人が棄権した。
法案は、難民申請をした人の現金や所持品が1万デンマーク・クローネ(約17万円)を超す場合、当局が超過分を没収できるとする内容。腕時計や携帯電話、コンピューターなども対象となり得る。一方、例外として結婚指輪や婚約指輪、家族写真、勲章やメダルといった「特別な思い入れのある貴重品」の没収は認めない方針。
デンマークは寛容度が高くリベラルな社会民主国家として国際的な評判も高く、国民からは同法案に対して批判の声も根強かった。
与党・自由党は同法案の目的について、難民認定申請者にも同国の手厚い福祉制度に貢献してもらうためと説明。自由党の広報は先月の時点で、「デンマーク国民もわが国に来る難民も同じ医療が受けられ、就学前から大学までの教育や高齢者福祉の対象にもなる。言語教育なども政府が費用を負担して無料で受けられる」と強調。「デンマーク国民であれ難民であれ、もし住居費や食費の支払い能力があるのなら、支払わなければならない」と説明していた。
同様の法律はスイスやドイツにも存在していて、スイスでは生活費に充てるため資産を没収される難民が相次いでいる。ドイツで警察による資産の没収がどの程度行われているのかは不明。
デンマーク議会では、難民認定申請者が離れ離れになった家族の呼び寄せを申請できるようになるまでの期間を1年から3年に延長する法案についても採決が行われた。右派・デンマーク国民党の広報は、「家族を連れてくるのが難しくなれば、デンマークに来る人の数は減る」と話す。
デンマークに滞在しているシリア難民の女性は、これでシリアに残してきた9歳の娘を呼び寄せるのが難しくなるため、デンマークに在留する気はなくなったといい、「もし私がここで死ねば、娘は自分の母親がどこに埋葬されたのかも分からなくなる」と語った。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルや赤十字、国連難民高等弁務官事務所などもデンマークの対応を批判。国民からも、ナチス・ドイツがユダヤ人の貴重品を没収した歴史を思い起こさせるといった声が上がっている。
こうした政策は、スカンジナビア諸国や欧州全土で難民に対する強硬姿勢が強まっている傾向を物語る。欧州には昨年だけで100万人を超す難民が流入。積極的に受け入れる姿勢を示してきたスウェーデンやドイツでさえも、増え続ける難民の数や、難民が関与したとされる事件が大きく報じられたことを受け、徐々に反感が強まりつつある。
スウェーデンは昨年11月から国境警備を強化して、同国に流入する難民を減らすための規定を導入した。ノルウェーは先週、ロシアとの国境を越えて入国しようとした難民の送還に踏み切っている。
スポンサーサイト