全国で低線量被爆についての講演会が開かれていると思います。こういう講演会を各地で参加してくださいませんか?低線量の被ばくは深刻な情況を福島だけでなく、他の場所でも出てくるでしょう。私たちの身体を自分で守るために、このような講演会にでかけるようにしましょう。
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.「第4回低線量被曝と健康被害を考える集い」 http://www.c-linkage.co.jp/jsph74/dl/meeting.pdf**********************************************
日時:11月5日(木) 19:00~21:00
会場:長崎ブリックホール・2Fリハーサル室http://www.brickhall.jp/sisetu/training.html報告1.放射線の人体影響と原発事故による甲状腺がん-因果論争から説得・対策へ-
津田 敏秀 (岡山大学大学院環境生命科学研究科)
報告2.福島原発事故後の広範な健康被害の増加を考える林 敬次(はやし小児科・医療問題研究会)
議論:参加者と
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岡山大学の津田先生は、国際環境疫学会が発行する“Epidemiology(疫学分野のトップジャーナル)”に福島県の小児甲状腺がん多発を疫学的に分析した論文を発表され、本年10月オンライン上で先行公開されて、今話題になっています。小児甲状腺がんの多発は「スクリーニング効果」ではなく、「被ばくによる過剰発生」であると結論づけておられます。
「今や時の人」になられた岡山大学の津田先生に、「もはや多発は揺るがない事実である」。「甲状腺がんの多発に関しては、100mSv閾値論と同様に、もう論争の余地はなくなった」という豊富な科学的根拠。
そして、「誤った風説を修正し、まだ納得していない行政の皆さんを説得する段階である。因果関係の有無ばかりを言っている状況を早急に脱して、説得と対策を急ぐべきである。」と言う講演をしていただきます。そして、参加者と共に、福島原発事故後の広範な健康被害の増加を考えていきます。
今年で4年目を迎える「低線量被曝と健康被害を考える集い」ですが、多くの人々にご参加をいただきながら、公衆衛生医療を担うものとして問題を深める作業を行い、一歩でも解決に向かう活動を行いたいと考えています。ご意見、そして、ご参加いただけることを心より願っています。
医療者と共に、一般市民の方もご参加いただけます。よろしくお願いいたします。
代表世話人:津田 敏秀(岡山大学大学院環境生命科学研究科)
連絡先:「第4回低線量被曝と健康被害を考える集い」実行委員会
たかまつこどもクリニック 高松 勇
FAX 06-6167-8902,
takamacchan@ion.ocn.ne.jp・・・・・・・・・
集いへの呼びかけ全国の皆さまへ
第74回日本公衆衛生学会が長崎市で開催されます。
福島原発事故以来、山口、津、宇都宮で開催してきた自由集会も、今年で4回目となり、今回は被爆地長崎市が会場です。
2011年3月11日の東日本大震災と福島原発事故から4年が経過し、残念なことに甲状腺がん異常多発をはじめ、さまざまな健康障害が現れてきています。チェルノブイリ事故後に多発した甲状腺がんが、福島県県民健康調査でも多数発見されてきています。
本年8月31日の第20回県民健康調査報告では、合計137人の甲状腺がん患者が認められています。そのうち104人の甲状腺がんが、すでに手術をされています。これは日本のがん統計との比較(発症率比の検討)で、明らかに「アウトブレイク」(異常多発)であることを、津田敏秀教授(岡山大学大学院環境生命科学研究科)が明確に証明されています。
そして2巡目検査=本格検査においても、1巡目検査=先行検査と同様に20倍から50倍の異常な多発が確認されています。
さらに福島近隣の北茨城市においても異常多発が確認されています。手術実施率は、全国平均の20倍から30倍にもおよんでいます。
これら甲状腺がんの発見率は、チェルノブイリ周辺地域での多発時期の発見率とほぼ同様の発見率です。また被曝による健康障害は甲状腺がんだけではありません。漫画「美味しんぼ」は被ばくと鼻血の関係を投げかけましたが、実際に多様な健康障害が生じています。福島でも、広範な健康被害が生じていることの一端が、津田教授が双葉町の依頼を受けて実施したアンケート調査
でみられ、その他の死産率、乳児死亡率などの疫学分析でも明らかになってきています。そして、このことが現時点の大きな課題となってきています。今後の甲状腺がんのさらなる多発に備え、健診など医療体制の充実、甲状腺がん症例把握の拡大(19歳以上の年齢層や福島県以外の住民)、甲状腺以外のがん、がん以外の疾患への調査と対策の立案、などさまざまな健康障害が生じることへの対応が必要となっています。
本自由集会の代表世話人である津田敏秀氏は、本年8月ブラジルで開催された第27回国際環境疫学会で、福島の甲状腺がんの多発、原発事故後の健康障害に関して、シンポジウムなどで報告・発表をしました。
環境疫学を学ぶ世界の方々が注目する中、多くの学者が多発の事実に驚き、同意、励ましの意見が多く寄せられました。自由集会では、「福島原発事故後の健康被害への世界の反応」についても報告されます。
現状の甲状腺がん多発に関しては、桁違いの多発で、もはや揺るがない事実となっており、100mSv閾値論と同様に、因果論争をしている余地はなく、健康被害を最小限に抑えるべく、現場での速やかな対応が求められています。
このような状況で、4回目を迎える「低線量被曝と健康被害を考える集い」では、関心のある多くの方々にご参加いただき、日本の公衆衛生を担うものとして問題を深める作業を行い、一歩でも課題解決に向けてともに活動を進めていきたいと考えています。
ご参加、ご意見いただけることを心より願っています。
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