IAEA General Conferenceから
https://www.iaea.org/About/Policy/GC/GC54/GC54InfDocuments/English/gc54inf-3_en.pdf2010年現在、世界中で稼働中の原発の総発電量=370,705メガワット
そのうち捨てている廃熱量=741,410メガワット
1時間当たり、
741,410メガワットアワー=2.67×10^15(2667600000000)ジュール=6.37×10^14(637145313843.51)カロリー
捨てているエネルギーだけでも河口湖ならば10時間少しで沸騰します。
しかしこれ沸騰させてはいけないんです。したら驚きますよね?
目に見える形でそうは見えなくとも、自然界に人類はすでにこのような事実を強要しているのです。
そもそも、福島で100万Kwhを発電しても東京に届くころには20万Kwhに減っています。
先のカロリーで言えば8600億カロリーのうち、1800億カロリーしか東京に届きません。
6800億カロリーは消えてしまう。
福島から関東までの送電線から熱になって8割がた消えてしまうのです。
100万kWの発電所を1年間運転するために必要な燃料
http://www.fepc.or.jp/library/pamphlet/zumenshu/pdf/all04.pdf元データは電気事業連合会のWebページから
http://www.fepc.or.jp/enterprise/hatsuden/nuclear/energy/sw_index_01/福島第一原発の各号機別の出力は1号機出力46.0万 kW
2号機出力78.4万 kW
3号機出力78.4万 kW
4号機出力78.4万 kW
5号機出力78.4万 kW
6号機出力110.0万 kW
(東京電力・福島第一原子力発電所より
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2015/2015-j.html )
100万Kwの発電所という表現の場合100万Kw(h)=1時間のエネルギーという意味です。
100万KWの原発が1時間発電したら 電力量は100万KWhです。
100万KWの原発が24時間発電したら 電力量は2400万KWhです。
100万KWの原発が1ケ月(30日)発電したら 電力量は7億2000万KWhです。
100万KWの原発が1年間発電したら 電力量は87億6000万KWhです
ちなみに日本一の発電機は 中部電力川越火力発電所の天然ガス発電機で 170万1000KW です。
これらはすべて1時間当たりの発電エネルギーから表記されます。
1年間フル稼働(稼働率100%)の場合、24時間×365日=8760時間になり、それから「稼働率」設備利用率が計算できます。
参考:東京電力の2009年度(平成21年度)のデータ。
■ 福島第一原発 (認可最大出力) : 発電電力量 (設備利用率)
福島第一原発 1号機 ( 46.0万kW) : 3,696.67万kWh (91.7%)
福島第一原発 2号機 ( 78.4万kW) : 5,042.58万kWh (73.4%)
福島第一原発 3号機 ( 78.4万kW) : 4,887.75万kWh (71.2%)
福島第一原発 4号機 ( 78.4万kW) : 5,672.89万kWh (82.6%)
福島第一原発 5号機 ( 78.4万kW) : 5,943.82万kWh (86.5%)
福島第一原発 6号機 (110.0万kW) : 7,705.29万kWh (80.0%)
―――――――合計 〔469.6万kW〕 :32,948.99万kWh (80.1%)
福島第一原発 7号機 (138.0万kW) : 未着工
福島第一原発 8号機 (138.0万kW) : 未着工
■ 福島第二原発 (認可最大出力) : 発電電力量 (設備利用率)
福島第二原発 1号機 (110.0万kW) : 9,015.18万kWh (93.6%)
福島第二原発 2号機 (110.0万kW) : 8,997.40万kWh (93.4%)
福島第二原発 3号機 (110.0万kW) : 7,908.90万kWh (82.1%)
福島第二原発 4号機 (110.0万kW) : 6,891.58万kWh (71.5%)
―――――――合計 〔440.0万kW〕 :32,813.06万kWh (85.1%)
■ 柏崎・刈羽原発 (認可最大出力) : 発電電力量 (設備利用率)
柏崎刈羽原発 1号機 (110.0万kW) : 0
柏崎刈羽原発 2号機 (110.0万kW) : 0
柏崎刈羽原発 3号機 (110.0万kW) : 0
柏崎刈羽原発 4号機 (110.0万kW) : 0
柏崎刈羽原発 5号機 (110.0万kW) : 0
柏崎刈羽原発 6号機 (135.6万kW) : 6,540.00万kWh (55.1%)
柏崎刈羽原発 7号機 (135.6万kW) : 8,583.00万kWh (72.3%)
―――――――合計 〔821.2万kW〕 :15,124.00万kWh (21.0%)
すべて1時間あたりです。
柏崎・刈羽原発が世界最大規模の原発なのかがわかります。
溶融核燃料-福島県HP-
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16025c/genan10.htmlによれば燃料集合体が1号機 (400)溶融。 2号機 (548)溶融。 3号機 (548)溶融。
合計1496本が溶けたとあります。
集合体ウラン燃料は新品で約184Kgといわれます。
形などで重さも変わり、MOX燃料ではまた違いますがともあれ1~3号機で約200トンほどが原子炉で溶融し、いまだ回収の見込みさえ立っていません。
あれから4年がたちましたが、原子力緊急事態宣言はあの日に出されたまま取り消しはされていません。
今は緊急事態なのです。だから高い放射線が出る食料品も緊急事態だから許容されるという側面もあるかもしれません。
しかし、そのような状態が何年も続いている事、311以前の価値観はもう通用しない、緊急事態の世界で私たちは生きているということを今日もまた思い起してください。
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