福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。
今週の抗議行動ではファミリーエリアにて福島からのメッセージとして、
バッジプロジェクトの県内の活動情況を報告させていただき、二本松の
関久雄さんの詩を紹介させていただきました。
今週も多くの方との出会いがありました。
山口からの保養の活動をされている方・・福島の子供達を韓国に保養という話。
宇都宮の方からは反原発デモの紹介と難しさを。
南相馬出身の牧師の方からは、自分の健康を投げうっての長野での子ども達のお世話の話。
以前にメールだけのやりとりでバッジを支援してくださった方との出会いもありました。
関さんの詩を紹介させてください。
「3・11を迎えて」
二本松の関です。3月8日に経産省前のテント広場のネット中継で灰の行進や詩を書くようになったことを話し、10日は大和市と藤沢市での福島のことを語る集いでお話と紙芝居をやってきました。夏を思わせる陽気、原発のことを真剣に考えている人たち、親子連れや主催する人や出店の人々の穏やかな感じが素敵でした。でも福島の現実が頭に浮かび、心から楽しめないまま帰ってきました。
そして、11日は福島の集会に参加して自作の「原発いらない、いのちが大事の歌」を歌ってきました。デモは他県からの参加者が多かったと思いますが、2000人を超えるたくさんの人達が福島県庁から駅までアピールしました。駅にいたところ、京都に避難されているTさんという方から声をかけられました。避難していても、この日を福島で迎えたいと戻られた方々が少なからずいたのです。あれから2年、誰もがいろいろな思いで暮らしてきました。そんな思いの一つを「ヒバクシャ」という詩にしてみました。
ヒバクシャ
2013年3月8日
わたしは ヒバクシャ 誰かを汚染する
三月の浅い春 あなたに 会いたい
会って ハグして キスをしたい
わたしの長い髪 お気に入りのシャツ スニーカーの底
なに食わぬ 顔して こびり付いてる ホウシャノウ
会うたびに あの人にこすりつけ
だ液に セシウムを うつしこむ
わたしは 知っているんだ
フクシマに 来てくれるあなたが
帰りに 銭湯に 寄っていることをね
わたしは ヒバクシャ 誰かをヒバクさせている
そんな存在になってしまったことが
悲しい 切ない つらいよ
すると あなたは言う
だいじょうぶ わたしも ヒバクシャ
春風にのって 新幹線にのって
川になって ガレキになって
広く うすく 時には 濃く
死の灰は 静かに 遠くに 拡散している
見えない収容所は フクシマだけじゃないんだよ
やがて 舞い落ちる ホウシャノウ
わたしにも 愛おしいあの人にも
原発で ご飯を食べたい あなたの頭上にも
わたしたちは ヒバクシャ
誰かを 汚染する
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