キクイモの味噌漬け福島のお母さんの味を紹介します。
「キクイモは漬けるとコリコリして美味しい」という言葉に反応したのが最初。
おいもを漬けるのは聞いた事がないし、コリコリの食感も不思議なので
しつこく聞いたら、或る日「ほら、これ!」と渡されました。
食べての第一印象は「なんて手の込んだ料理だろう・・」。小さく刻みに刻んだ
あらゆる素材がご飯と一緒に混ざりあって口に広がる味は優しくまろやか。
そこにシソの実とショウガ、昆布・・それにコリコリいもが歯にあたって渾然
とした世界があり、ご飯が進みます。
[書いて」とお願いした原稿を読んで「シマッタ!」。
残り僅かがもっと少なくなりましたね。スミマセン。
福島は河原に行くとこのキクイモがあるのだそうです。
お母様が見つけて随分前に掘り起こし、自分達の畑に植えていっぱい
あるのだそうです。「でも、もう食べられないから・・」。
東電はこういうおいもの事なんて考えつかないでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごしょいも(きくいも)の味噌漬けの作り方 材料:ごしょいも、しょうが、シソの実、すき昆布。
作り方:
1)まず、収穫したシソの実(シソの実の収穫は秋の彼岸の頃が良い)を
塩漬けにする。
(シソの実を塩漬けにする時は、出来るだけ空気を抜く為に瓶などに固く
詰めていきます。空気に触れると黒く変色します。)
2)霜が降る頃にごしょいもをほって塩漬けにする。しょうがを塩漬けにする。
3)春3月頃になってごしょいも、しょうがを塩抜きしてみじん切りにする。
(シソの実は塩抜きしない)。
4)刻んでから水で戻したすき昆布を絞って水気をきる。すき昆布に塩漬けの
シソの実をまぜ、水気が出るのでもう一度手で絞る。
5)全ての材料を布の袋に入れよく混ぜる。よく水気を切るために材料を
入れた袋を絞る。
6)(たまりのある)味噌の中に入れる。材料の分量は好みで調整して下さい。
しょうがはごしょいもよりもかなり少な目です。たまりのある自家製の味噌など
のほうがいいと思います。
*お味噌を作らないお家は「たまり」は無いので、麹を混ぜると良いそうです。
*ごしょいもの名の由来は御所車と聞いたような…?微かな記憶があるだけ
ですが、平家の落武者がそう呼んだのかも知れませんね。
わが家の震災前に作ったごしょいもの味噌漬けは残り僅かになりました。
スポンサーサイト