甲状腺ガンの会津地方の検査結果について、何人かの方のメモを簡略して
まとめてみました。
まず、会津の甲状腺ガン(疑いを含む)が1名から9名に伸び、前回と比べて
約7倍になりました。
会津地方は、中通りや浜通りに比べ線量が低い地域と言われています。
もし福島県の中で(線量の低い)会津地方だけ、甲状腺ガンになる子どもが
少なければ、(線量の高い)中通りと浜通りの甲状腺がんは、放射線由来と
いうことが証明されるのではないかと、多くの人が会津地方の検査結果に
注目してきました。
そしてその結果は、会津地方でも中通り・浜通りと同等の検査結果が出ており、
「会津」と「中通り」「浜通り」に地域差は見られないと公の機関では考えている
ようです。
しかし、以下の詳細を見ているとそうとは思えない気持ちになっていきます。
以下のサイトに会津地方における甲状腺がん分布図が掲載されています。
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1172.html会津地方でも北部、東部の中通りに比較的近い地域、湯川村、会津坂下町、
猪苗代町、下郷町が各一名ずつ、、会津若松市で5名の合計9名が甲状腺がん
(疑い含み)であるという結果を見ると、会津地方でも汚染度の高い地域でのみ
甲状腺がんが発生してて、西部の低汚染地域では甲状腺がんはゼロです。
参照*一次検査受診者数は、東側(高汚染地域)で22,319人で
西側(低汚染地域)が10,240人。
あらゆる小児がんは1万人に1人、
小児甲状腺がんは10万人に1人であるというのに、
会津地方の東側では2480人に1人の甲状腺がんでした。
「地域差が無い」ではなく、「汚染度と検査年度に比例して甲状腺がんが
増えている」ということが言えるのではないでしょうか。
検査年度に比例するのか否か、二順目以降の結果を見れば判断できるかも
しれません。
参照* (2012年度)
福島市 3,945人に1人 二本松市 1,769人に1人 本宮市 1,744人に1人
郡山市 2,389人に1人 須賀川市 3,682人に1人 白河市 1,867人に1人
西郷村 3,662人に1人
(2013年度) いわき市 3,370人に1人
(2014年度) 会津若松市2,926人に1人
これらの結果は、エコー検査などで、しこりが大きい(10mm以上)場合や、
リンパ節への転移や、深刻な位置(神経や気管に近い場所)にしこりがある
場合に限って、細胞診(針で組織を採取すること)をして甲状腺がんの人数が
発表されています。
その他にも「甲状腺がんだろうな」と思っても細胞診をしていない子どもは
多数いると考えられます。
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