8月1日、金曜日官邸前抗議行動に参加しました。
毎回、まずは経産省前のテントひろばに行き、そこでチラシを道行く人々に
手渡しします。ほとんどの方は役所の方かそこに出入りする業者のようですが、
数少ないけれど、チラシを受け取ってくれる人がいます。
なぜか圧倒的に男性が多いです。どうしてなのか分かりません。
毎回テントひろばには「初めて来ました」という方がいらっしゃいます。
遠くから来られた方には国会正門前と希望のエリアで半ば強引に
「地元の活動を伝えてください」とお願いしています。
今日は佐賀からグループで来られた方、名古屋からも来ていました。
さて、国会近くでチラシとバッジの紹介をしていた時に、男性が突然、
「セシウムが出て、出荷できなくなって。それにブルーベリーも・・」
「どちらですか?」「**(千葉県内)です」
「成田で空港が出来て離れ、今度は放射能に追われる。2回も故郷を追われた」
という言葉になんと応えてよいか分かりませんでした。
「知り合いにそこに住んでいた人が今は南房総の00に住み、お嬢さんは
お子さんがいるので九州に移動。00は老齢で家ごと農地を手離す人が
います。今福島からの移住の話が・・」身体を観るとまだまだ働けそうだったので、
「もし希望なら00で一緒に探しましょう。連絡ください」と名刺を渡しました。
その人、連絡くれるでしょうか?私は応えられるでしょうか?分かりません。
希望の星エリアで「福島からのメッセージ」を2つ読みました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オリンピックの聖火リレー」聖火リレーという題で、6月に頂いたメールです。預かったままになってました。
福島県の佐藤知事が原発事故の風評払拭のために「県沿岸で聖火リレーを」
と東京五輪組織委員会に望という記事を見ました。
馬鹿げているとは思いましたが、これは画期的なアイデアです。
警戒区域内も走り、フクイチはコントロールされている事をアピールするため
にも高線量の建て屋内にも入るべきだと思います。
もちろんランナーは安倍総理をはじめ、東電の方々です。
海外にいらっしゃるそうですが、東電のえらい方々に一時帰国して頂き、
是非ともご参加下さるようお願いしたいと思います。
「死ぬ前に言う人と福島の人・原発作業員との違い」7月28日の朝日新聞の記事を読んで・・・。
関西電力内藤元副社長 -なぜ今は話そうと思ったのか?
「原子力発電所、安全と思った事がないんです。」
「時代に逆行する事は出来ない。正しい事は、言ておかな、いかんなあとゆう、
そうゆう素朴な死を前にした気持ちじゃないですか。」
福島は2011年3月から「死と病、被爆をいつも意識している暮らし」があります。
…もう10年ほどになると思いますが、原発作業員の健康被害を追跡調査した
番組を見たことがあります。取材に応じた方はこのように話されました。
「作業現場の扉の外に線量計を置いて中に入ります。基準値以内で仕事を
終わらせなければ、明日の仕事はありません。」
これに対し、関西電力の担当者はこのような事実はありませんと答えました。
担当者は死を前にしていないから、そういう事実はないと言うのでしょうか?
原発作業員は死を意識しながら働いていると思います。
でも基準値以内で仕事を終わらせないと明日の仕事がもらえない・・という事は、
「死」よりも、今日のご飯、明日のご飯、明日の寝床を考えているのでしょうか?
電力会社のおえらいさんは、年を重ねてから、死を前にした気持ちの方に
なって初めて真実を伝えるのですね。
福島では、空気を吸う時、ご飯を食べる時に死や被爆を意識し、原発内で
作業する人は死よりも、今なんとかして生きる事だけしか考えられないのかも
しれません。
スポンサーサイト