以下の興味深い情報を掲載します。
長い文章ですが、トリチウムの事を解りやすく説明しています。
最後に方に「トリチウムは120年経てば千分の一になって放出できる」と
書いてあるのに何か一つの希望があるように思い、皆で頑張って、頑張って
海を、地球を汚さない為に、120年保存したいと思いました。
私の頭がそんなに回らない、頭が良くないからそういう事を思うのかも
しれません。が、120年って私にはそんなに長い時間という感じがしません。
今、我が家に夫のハトコが滞在し、150年前からの先祖の写真や日記、
手紙を一緒に調べています。彼女のお父さんが子供の頃85年前に訪問
した時の思い出も聞いていると、つい先日だったのかと感じます。
私が考える事っておかしいでしょうか?現実的でないのでしょうか?
*文面の年月日は全て2012年の文章としてお読みください。
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食品と暮らしの安全について独自の調査を行ない、消費者のみなさんに「真実」
の情報をお届けしています。
http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html福島第1原発で高濃度トリチウムが検出されているニュースが相次いでいます。
月刊誌『食品と暮らしの安全』では、2012年3月号に、大量放出されようと
しているトリチウムの問題を記事にしています。
トリチウム(三重水素)
浄化水を放出するな!水蒸気も怖い!
基準以下のトリチウム
「体内に取り込まれたトリチウムが遺伝子の構成元素になると、放射線を
出してトリチウムがヘリウムになったとき、遺伝子DNA そのものが壊れる
のです」。 槌田敦先生にインタビュー(2012年3月号8ページ)しているとき、
こう伺いました。
トリチウムは、先月号、先々月号でお知らせしたより、もっと怖い放射能でした。
トリチウムは三重水素ですが、たいていは水として存在します。
口や鼻、皮膚から吸収されると、 ほとんどが血液中に取り込まれ、体内の
どこにでも運ばれ、水や水素として体の構成要素になります。 このトリチウムは、
基準が非常に緩いので、世界中の原発から放出され続けています。
まれにしか検査されませんが、検出されても「基準以下」と報道されることが
ほとんど。 処理して取り除くことができないため、問題にしても仕方ないという
雰囲気なのです。
原発推進を掲げた新聞では、トリチウムの危険性が取り上げられることは
ありません。反原発派もあまり問題にしていません。
コップの水はEU 水質基準の26 倍
それでも原発事故後、大きな話題にかかわったことがあります。
10月31日、内閣府の園田康博政務官が、5、6号機から出た汚染水の純水を
コップに入れて、 報道陣の前で飲み干した水に含まれていた放射能が
トリチウムです。
原発事故後、伐採した樹木が自然発火することを予防するために散布
されていた水の危険性が問題になりました。
「東京電力が『飲んでも大丈夫』って言ってるんですから、コップ1杯ぐらい、
どうでしょう」と、 記者会見でフリージャーナリストの寺澤有さんが質問。
会見後、寺澤さんは「絶対飲まないほうがいいです」と園田政務官に
言ったのですが、 「飲めるレベルの水であることを言いたかった」と
飲んでしまったのです。
その前に公表されていた東電の資料を見ると、ヨウ素131、セシウム134、
セシウム137は「不検出」で、 トリチウムは1リットル当たり2,600ベクレル(Bq)と
ありました。下欄に、WHO 基準が10,000Bq/リットルとあったので、
「飲めるレベル」と思ったのでしょう。
しかし、アメリカではトリチウムが原発周辺でガンを起こして問題になって
いることを、 月刊誌「食品と暮らしの安全」の2010年8月号「アメリカの市民生活」
で取り上げています。
アメリカの飲用水のトリチウム基準は
2万ピコキュリー(740ベクレル)/ リットル。コップの水は飲用水基準の3.5 倍
だったのです。 EUの水質基準はもっと厳しく、100Bq/ リットルなので、
コップの水は26 倍になります。知っていたら、この水は飲めないでしょう。
やはり東電にだまされていたわけで、園田政務官が白血病にかからないことを
祈ります。
蒸発濃縮装置から水もれ
12月8日、10万トンのトリチウム汚染水を海洋に放出することを東電が検討
していることが判明。 全漁連(全国漁業協同組合連合会)と鹿野農林水産大臣
が反対したので、東電はいったん海洋放出案をひっこめました。
その直前の12 月3日、汚染水処理施設の蒸発濃縮装置から水漏れが発覚
しましたが、 この装置から蒸発させているのがトリチウムを含む水蒸気でした。
3.11 以降に原発が次々と爆発しましたが、水素爆発の「水素」には多量の
トリチウムが含まれていました。 ただ、当時は半減期の短いヨウ素が危険な
放射能の主役だったので、トリチウムの危険性が報道されなかったのは
仕方ありません。
DNA の中に入ると危険 トリチウムは、弱いベータ線を出します。
このベータ線は細胞内では1ミクロン(1000分の1mm)ぐらいしか飛ばないので、
血液として全身をめぐっている間は、遺伝子DNA をほとんど攻撃しません。
ところが、トリチウムが細胞に取り込まれ、 さらに核の中に入るとDNA までの
距離が近くなるので、 ここからは、放射性セシウムや放射性ストロンチウムと
同じようにDNA を攻撃するようになります。
トリチウムには、この先があります。 化学的性質が水素と同じなので、水素と
入れ替わることができるのです。 DNAの構造には、水素がたくさん入っていて、
トリチウムがここに入っても、DNAは正常に作用します。 問題は、放射線を
出したときで、トリチウムはヘリウムに変わります。 そうなると、放射線で
遺伝子を傷つけるのに加えて、ヘリウムに変わった部分のDNA が壊れて、
遺伝子が「故障」することになります。 この故障がリスクに加わるので、
トリチウムはガン発生確率が高くなるのです。 遺伝子が故障した細胞は
生き残りやすいので、ガン発生率が高いとも考えています。
そのことを裏付けるような訴訟がアメリカで起きています。シカゴ郊外で
100 人以上の 赤ちゃんや子どもがガンにかかった(先月号p6)のは、事故を
起こした原発から放射能が出たことが原因ではありません。 正常に運転
されている原発から出ているトリチウムが、飲み水を汚染し、放射能の影響を
受けやすい赤ちゃんや子どもにガンを発生させたとして、訴訟が起きている
のです。
原子力ムラがNHKに抗議 放射能の国際基準はいい加減に作られているという当事者の証言と、
シカゴ郊外で子どもにガンが多発している事実を放送した 『追跡!
真相ファイル 低線量被ばく 揺らぐ国際基準』(NHK、2011年12月28日放送)
に対して、 原発推進を訴える3団体のメンバーがNHKに抗議文を送っていた
ことを、2月1日に東京新聞が明らかにしました。
事故までは「原発事故は起きない」と抗議活動をしていた団体が、少なく
見ても5000人をガンで殺すような大事故が起きたにもかかわらず、 1年も
たたないうちに原発利権を守る抗議活動を再開したわけです。
私たちは、この番組を応援する必要があります。
福島県民が危ない 爆発した福島原発は、炉の下に落ちた核燃料を水を入れて冷やしている
ので、トリチウムの大量生成装置になっています。 トリチウムの検査データを
調べると、2011年9月に2号機のサブドレンの水から2,400Bq/リットル検出
されていました。 取水口内の海水では、2011年9月に470Bq/ リットル、
2011年10月に920Bq/リットルのトリチウムが検出されていましたが、
これは、海水で薄まった値と考えられます。
これ以外のデータが見つからないので、トリチウムの検査結果はまだ
すべて隠されたままです。 原発の汚染水を浄化しても、トリチウムだけは
まったく除去することができません。 それは最初からわかっていたので、
問題にならないようにトリチウムの基準を緩くして、 水蒸気として大気中に
放出したり、海に流してきたのです。
今でもトリチウムは、毎日、原発から水蒸気として放出され続けています。
それに加えて、「いつまでもタンクを増設することはできないでしょう」と言って、
東電は近いうちに10 万トンを超えるトリチウム汚染水を海に流そうとして
います。 これを止めないと、福島県と周辺の県民に被害者が出ます。
トリチウム汚染水は、海水より軽いので、海面から蒸発し、それが雨に
なって陸にも落ちてくるからです。
すでにトリチウム汚染は広がっていると考えられますが、それがさらに
広範囲になるので、原発の浄化水の放出を止めるように世論を形成して
いく必要があるのです。
水道水にトリチウムが含まれるようになると、白血病や脳腫瘍が多発します。
トリチウムは、水素と化学的性質がほぼ同じですが、まったく同じではなくて、
脳の脂肪組織に蓄積しやすいことが判明しています。 だから、トリチウムが
つくるガンでは、脳腫瘍がもっとも多いようです。 トリチウムによる被害が
出ないようにするには、タンクを造り続けるしかありません。
トリチウムの半減期は12.3 年なので、120年ほど貯蔵すれば、
トリチウムは1000 分の1になって汚染水を放出できるようになります。
月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年3月号No275 掲載記事(全文)
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