福島県人の報告③です。主催者の佐藤幸子さんのFacebookから掲載です。
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昨日のベラルーシ共和国大使講演会は、長尾県議、小林福島市長、
金子前参議院議員の出席の元、約80名の参加があり、大成功でした。
大使は、とても気さくな方で、震災後着任していますが、福島支援のために
これまでも、長尾トモ子県議を通じて福島の子どもたちを、ベラルーシに
保養に招待してくれていたそうです。
今年も、夏休み30人の子どもたちが保養に行くことが決まっているそうで、
「1,000人を連れて行ける規模の保養施設があるので、連れて行きたい」
との話に、心強く感じました。
ベラルーシでは、30日間の保養をチェルノブイリ原発事故後実施している
経験があるので、その経験を福島に伝えたいと話されました。
チェルノブイリ原発事故後、旧ソ連は情報を隠し、国民は無用な被曝をして
しまったが、ベラルーシ政府になってからは、正しい情報を国民に伝えられて
いるそうです。ベラルーシでは、8年間かけて土壌汚染マップを作成して、
それによって避難、移住について決定したそうですが、日本も早急に
汚染マップを作る必要性を話されました。
避難をされた住民に対しては、仕事と家を必ず提供しています。
汚染地区に住む住民に対しては、ガン発病リスクが高くなることも認め
他の地区より給料が高く支払われているそうです。
また、検査、治療は全て国が責任を持って行うそうです。
こうした、ベラルーシ政府の行ってきたことを聞くに付け、今、日本や福島県が
行っていることとの差に愕然としますが、「政府だけに任せるのではなく、
市民が関わって一緒に解決して行くことが大切だ」「ベラルーシ政府として、
協力したい。福島とベラルーシの姉妹都市を結びましょう」との提案は、
今回の講演会を企画して本当によかったと思いました。
最後に、私が今回一番気になっていた、ベラルーシでは「障がい者、高齢者」
はどのような立場に置かれているのかと言う疑問には、「障がい者、高齢者は
とても大切な存在。差別や、偏見は全くない」「被曝者が、それを理由に結婚を
断られるということはない」との答えが返って来ました。
日本との違いは、この言葉にも現れていると思いました。
講演会終了後、懇親会と交流を深めることができました。
会場に足を運んでいただきました皆さんありがとうございました。
今日は、これから、福島市内の仮置き場、仮設住宅、川俣の仮置き場、
飯舘村農地除染の実態を見学していただく予定です。
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