”小児甲状腺がん89人は異常多発!どこでも、だれでも放射能健康診断を!”
6月6日開かれました。心が塞がれる内容ではありますが、福島の現状が
語られていますので、お読みください。
日 時 6月6日 午後6時から7時半
場 所 参議院議員会館、地下B-103会議室 (参加費500円 )
アクセス 地下鉄各線「国会議事堂前」及び「永田町」徒歩3分
出席者 井戸川克隆実行委員長、高松勇小児科医、二瓶和子さん(避難者)、
亀屋幸子さん(避難者)、村田弘福島原発かながわ訴訟原告団長(避難者)、
古賀真子さん(消費者連盟共同代表)、他
主 催 放射能健康診断100万人署名運動全国実行委員会
http://hinan.jimdo.com/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この井戸川さんの話しの中で「喉というのが非常に多い」とあり、私も3.11以降
は首に血管が異常に浮き出てきまして、首の筋が痛くて(寝違いのような症状)、
9ヶ月以上も後ろを振り向くことができませんでした。
また、事故後の半年間ぐらいは会社の同僚はみんな「コホコホ」という軽い咳を
繰り返していて、ここ十年以上も風邪を引いたことがない人も「おかしいな」と
言っていました。
私は事故後の半年間は***周辺で働いていましたので、厳重な防御と
いうことで常にマスクをしていたせいか、そのような咳は出ませんでした。
とにかくそこら中の人達が「コホコホ」言ってました。
また、高松勇医師も4万Bq/m2以上の地域は健康被害が大変あるだろうと
想定しています。
予防策の一番はやはり「避難」、次に「保養」であると言っています。
甲状腺がんの数について「検査によって早く見つかっているだけだと仮定しても、
中通りの甲状腺がんは通常の30倍も多い」とデータを示しています。
しかしチェルノブイリのデータでは、あと2年後(事故から5年経過後)から
爆発的に増えることになってますので、被ばく低減策は今でも重要です。
学校での外遊びは確実に放射能が舞い上がってますので、口や鼻から
取り込まない対策が必要です。
5月の降下物量は測定方法が変わって(雨の日だけ測定)少なくなるはず
だったのですが、雨の日だけでも地上8mまで再浮遊して、1ヶ月で
123Bq/m2(セシウム134+137)も降下していました。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec_file/monitoring/kousui.pdfいくら校庭を除染してもこのように飛んでくるのですし、100Bq/m2程度の
放射性物質が飛んできても放射線量は上がらないのですから、放射線量が
下がったからと言って安心などできるはずもありません。
数万Bq/m2の放射性物質が飛んできて、初めて放射線量が変化します。
しかも地上8mでこれですから、子どもの背の高さではどれだけ浮遊している
ことか。特に汚染度の高い中通りや南相馬市などでは、乾燥して風のある日
の外遊びや、土埃を舞いあがらせるような運動は、自殺行為だと思います。
伊達市の再浮遊量は今でも尋常ではありません。
各地域の降下物はこちら
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec_file/monitoring/etc/gekkankoukabutu25nendo.pdfこのように一番危険なのは放射性物質を体内に入れてしまうことですから、
放射線量ばかりを気にしていては、子どもは守れません。
<小児甲状腺がん89人は異常多発、どこでも誰でも放射能健康診断を>
http://www.youtube.com/watch?v=Gaw9V6YwquM・井戸川前町長(6:08~)
私も今、なかなか声が出にくい状態なんですけど、やはりこういう場になると、
振りしぼってしゃべるようにしております。
どうも、やっぱり町民の中では、喉というのが非常に多いようです。
・高松勇医師(大阪市阿倍野区の小児科医)(17:50~)
4万Bq/m2以上の汚染地域は「放射線管理区域」といって、その中で物を食べて
はいけない、そこで寝ることもいけない、ということが言われている地域です。
なんとそれがですね、群馬県から栃木県の半分、埼玉、東京、茨城の南部と
北部、千葉の北部、宮城の南部と北部、岩手や新潟の一部といった、もう
一千万人が暮らす地域がそうなっています。
で、そのことが健康に及ぼす影響が大変あると思っています。
(18:27~)
チェルノブイリの原発事故の時には4万Bq/m2とほぼ同じ濃度である
3.7万Bq/m2以上汚染された地域で、人々の死亡率が4%も上がったという
データがあります。さらに多くの病気がそのために起こされた決定的な要因に、
その濃度(4万Bq/m2)があったと言われています。ですから、この濃度という
のは非常に人々の健康に大変な影響を及ぼすということが知られている濃度
です。それが(このような)広範な地域に起こったということは、大変な事だと
思っています。
(19:02~)
これから県民健康管理調査の甲状腺がんの検査について申し上げます。
実は県民健康管理調査というのは今回行われていますが、いくつかの限界を
持っています。
一つは年齢が18歳以下のものしか対象にしてないというところです。
それ以上の例えば20代の甲状腺がん、それ以外のがんなどは対象にされない
ということです。
それから甲状腺がん以外の疾患については対象にされていないと。
例えば白血病だとか、様々な心臓の循環器の病気、それから子どもたちの
死産や先天性障害、そういうことについては一切対象にされないわけです。
そういう限界を持っていますので、注意をしなければならない。しかしながら
人口網羅的にカバーしているので、ここに現れる事実の中に、やはり大事な
健康障害が生じているという事実が現れてきます。そのことを私たちは
漏らさず見ることで、今後の福島における健康障害の見通しをしっかり
持ってくることが必要だろうと思います。
(29:23~)
よく甲状腺がんの発見が、超音波検査の精度が高くなったからだ、いわゆる
スクリーニング効果だと言われることがあります。そういうことになりますと、
チェルノブイリの時もあったのか、ということですけど、これはチェルノブイリの
スクリーニング検査、エコー検査の時の成績です。
日本の人達が柴田さんや伊藤さん達が沢山行って出された成績です。
地区はほとんど放射能汚染の曝露が少なかったか無かった地域における
結果です。この調査人数のことを見ていただきますと、おのおの2万5千人
なにがしをして、甲状腺がんは発見されなかった。9400人してゼロと、
こうずーっと見まして全体で7万人を調査して一人だけです。ですから、
汚染されていない地域や汚染の低い地域ではほとんど甲状腺がんは
見つかっていないということを意味しています。これは検査精度が高いだけで
あれば、もっと甲状腺がんが見つかったわけですから、スクリーニング効果
では説明できないということを強く意味するデータです。
(30:20~)
次にお示しするのは、福島の小児甲状腺がんは被ばく量に応じて増加している
ことを表わす貴重なデータです。
外部被ばく量が多いと甲状腺がんの発見率が高くなっています。
・・・・このように限られたデータでも言えるわけですから、決して「被ばくとは
関係ない」などということを無責任に言うことは許されません。
(33:38~)
被ばくの低減策について申し上げたいと思います。
被ばくの低減策は何よりも「避難しよう」と思っている人達について、避難の
権利を保障すること。避難は現在、個人の責任とされていますけど、やはり
これだけの影響があるのであれば、避難したいという人がいれば、
そのことを個人的な問題ではなくて、社会がサポートするという形で避難の
権利は認められるべきだと思います。 そしてその選択は正しいと思います。
またそれに対する支援が必要だと思います。また、避難という選択に
至らなくても、そこで生活するけれども、少しでも被ばくを低減させたい、と
思っている人に対しては、保養ということを積極的に活用することが重要
ではないかと思っています。それも個人的な問題ではなく、社会的にも
推奨されるべきだと思います。
さらに食品でも汚染されていない、安全な食材を確保する。
そしてとりわけ子どもたちに確保するということが非常に大事な事だと
思っています。
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