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福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。

バッジのNO NUKEはNUKESとしない理由

5月15日です。
以下のバッジのNO NUKEの意味問い合わせメールがバッジプロジェクトに届き、
メールのやり取りをしました。
よく「英語として正しくない」というご意見を頂くので、送信者に許可を
頂きましたので、掲載いたします。読んでくださったら嬉しいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
① Aさんからのメール
お伺いいたします。
バッジのNONUKE IN JAPAN のNUKEはNUKESとしない
理由を教えてください。
②バッジプロジェクトからの返信
Aさま
メール、ありがとうございます。私はメールを管理している**と申します。
福島バッジプロジェクトは福島2人と私(千葉県在住)の3人で立ち上げた
運動体です。このNO NUKEについては多くの皆様から連絡を頂いております。
誤解を与えるような形になってしまい申し訳ございません。
この言葉についてはたくさんの話し合いが行われました。
はじめは「原発要らない」という日本語にしようという話でした。が、土壇場で
福島の仲間が「ダメだ、やっぱり日本語では福島では着けてくれない!」となり、
英語または、英語に近い表記にしましょうとなりました。
そこで、ヨーロッパの言語研究者達をも交えての相談となりました。
専門家がおっしゃるには「NO NUKESとなると、ヨーロッパ、北米では原発という
よりもすべての核に対する反対なのは事実であるが、核兵器が前面になる。
私たち福島から発する言葉がNO NUKESであるならば、それは福島県人が核兵器に
NOと言っているというメッセージになってしまう」との説明でした。
その頃の私達は爆発後の福島で、核兵器反対の声をあげたいという気持ちでは
ありませんでした。
もちろん核兵器反対という気持ちは私たちの誰もが持っていました。
が、それが前面ではなく、とにかく身近にあるあの収束もせずに放射能を
吐き続けているあの原発が要らなかった、どうにかして欲しかった、そういう声を
福島から出さなければ、日本国中の原発は明日も来年も動き続ける、私達は
こんな思いを日本中の誰にも体験させたくなかった、して欲しくなかったのです。
「あそこのあの原子力発電所、要らない!日本のどこにもあるあの原発は
要らない!」という気持ちでした。
そうすると、あの小さなバッジの中に入るスペースがない長い言葉ばかり
(申し訳ありません・・老齢で具体的な言葉は忘れてしまいました。)でした。
あの頃の私達、そして福島の方達に着けて欲しいと思ったバッジは「原発要らない」
という言葉を日本語ではなく他の言語で、英語に近い言葉で表したかったのです。

NUKEは原子力発電所という意味があります。でもこれにNOを着けると語学的に
正しくないと言われました。でも今のヨーロッパ、北米ではNO NUKESは
どうしても核兵器が前面に出てしまう、既に一つの言葉としての意味を
持っている。私達にとって、NO NUKESとはどうしても書けなかったのです。
それで私たちのオリジナルとして「原発要らない」という意味で造語NO NUKEを
提案し、言語研究者は「言語として正しくない、そのような表現をすることによる
批判はあるだろう。でも気持ちは解る」という、大変に消極的なアドヴァイスに
よって、私達3人は造語としてNO NUKEにすると決めました。
そして、多くの方達から言語として正しくないというご指摘を受けました。

その後、バッジの活動の中で、数回翻訳者、通訳者(日本人、外国人)などとも
NO NUKEについて話をする機会がありましたが、「福島の気持ちを考えると
NO NUKEにならざるを得ないだろう。」「もし、自分が作るとしたら、
正しくなくても、やはりNO NUKEにすると思う」「どういう事か直ぐに解る」など
というコメントを頂きました。

私達は今でも言語学的に正しくないと悩みながら、それでも使わせていただいて
おります。どうぞこの独りよがりの説明をご理解いただきたいと思います。
日本で、世界中で私たちのバッジだけがNO NUKEです。
また、県外の皆様にお渡しするのはIN JAPANですが、福島の方にお渡しするのは
NO NUKE FUKUSHIMAです。海外の方にお渡しするのは 福島県の方と同じ
NO NUKE FUKUSHIMAです。海外では分かりやすいメッセージ性の高いこのバッジ
にさせていただいています。
海外の方からはこの言葉への質問はまだ頂いていません。

ご存知と思いますが、昨年秋からポジテイヴな姿勢を持とうという事で、
Fukushima: "Say YES to NUCLEAR FREE”というバッジも作り始めました。
私達はバッジの活動を通して、福島の人達は原発の事故を通して、今やっと
「核の無い世界へ」というメッセージを作る事が出来るようになりました。でも、
あまりにも字数が多すぎるのか「分かりにくい」というお言葉を頂戴しています。
Aさま
なんだか長いばかりでとりとめない文章になってしまい、申し訳ありません。
この正しくない勝手に作った造語ではありますが、このようにしか私達には表現
方法があの頃にはなかったのだとご理解いただければ大変にありがたく思います。
もし、私の説明が分かりにくければ、再度連絡をいただけますか?
もう少しきちんとした説明になるように考えてみたいと思います。
 福島バッジプロジェクト 関東事務局 **
③Aさんからの返信
バッジは日比谷での集会で数個購入いたしました。 頭の中に「NO NUKES」
とインプットしていたのでこれは単なる間違いではなく、意味があるにちがいない
・・・・とズット気になっておりました。
先月立教大学での講演会のおりにも、バッジプロジェクトの方がおりましたので
質問したところ分からないということでしたので、メールさせていただいた次第
です。実は私も福島出身で、脱原発をフクシマ以前に確信しておりました。
よりによって故郷が爆発という結果になり、とっても悔しい思いをしております。 
現県知事も今でこそ、被害者を装っておりますが、オジサンの渡辺恒三氏とともに
推薦してきたのは事実ですし、県民もいまだに自民を選択するという情けなさを
感じながら、無視できない複雑な気分です。
バッジは外国で理解できそうな人に出会ったときにプレゼントとして使用して
おります。今年はトルコの黒海沿岸の原発設置予定地へ訪れることができたら
いいな~と思っておりますが、強権政治下では逮捕されてしまうかも(?)。

長期に運動を続けることはとっても大変なことですが、忘れ去られないように
(進行形なのに)ないようにするためには続けることに意義があると思います。
どうぞ、活動を続けられますように。

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福島から声を出さなければ、原発は止まらない・・声を出せるような環境創りをし、又、声を出さなくとも意思表示をしようという事で始めました。このブログを通じて、多くの方に活動をご理解いただき、福島と共に歩んで欲しいと思います。

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