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福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。

南相馬で脳卒中が増加している・・・厚労省日報ダイジェスト福島県版

3月29日です。南相馬で脳卒中が増加している・・・
厚労省日報ダイジェスト福島県版第846版 拡散可を転載いたします。
福島県の方と話をしていると、どなたも健康への不安をおっしゃいます。
周りの人達がどんどん倒れる事、自分の身体も爆発前と後ではずいぶんと違う事で、
健康への自信を喪失しているのですが、皆さん「次は自分の番か?」と戦々恐々と
していらっしゃいます。
現実に血液検査などの結果は「要検査」となる方ばかり、でも何故か再検査では
「問題無し」ばかり。その検査内容も「なんだか変だ」「違う検査方法だった」など
検査機関への信頼が少なくなっているようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」によれば、平成26年3月17日(月)。
この日は原乳7点(県内全域)の検査が行われ、全て検出下限値以下でした。
(<Ge5.8~6.8Bq/kg以下)

今日は、検体数が少なかったので、昨年の5月8日に、衆議院の震災復興特別委員会で、
南相馬市立総合病院副院長 及川友好 氏(脳神経外科)が、南相馬市の脳卒中患者が
増えていることについて、参考人として話した内容について、書き起こしてみたいと
思います。

《衆議院震災復興特別委員会 書き起こし》
参照:https://www.youtube.com/watch?v=QS34wMR6ZBc
動画1分30秒~

南相馬市立総合病院
及川友好 副院長

私自身は脳神経外科医でありますので、脳卒中の発症率を、今東京大学の国際衛生学教室
と一緒になって、今データーを集めている所なんですが、これはあの、まだ暫定的な
データーで、確定的なものではないのですが、ただし、恐ろしいデーターが出ています。

我々の地域で脳卒中発症率が、65歳以上で約1.4倍。
それどころか35歳から64歳までの壮年層で、3.4倍までに上がっています。
これは非常に恐ろしいデータが今出てきていますね。これらのデーターをきちんと
解析しながら、発表してゆくのも我々の仕事だと思っているんです。
(書き起こし終わり)
この調査に関して、インターネットで調べていたら、同じ南相馬市立総合病院に勤める、
非常勤内科医 坪倉正治氏が、医療ガバナンス学会のメルマガに、こんな投稿をされている
ことを知りました。(2013年11月)
参照:http://medg.jp/mt/2013/11/vol286-1.html
その要約を箇条書きにして紹介してみます。

・私が勤務する南相馬市立総合病院の及川副院長ともに、南相馬市内で脳梗塞を
発症する患者さんが増えていないかどうかを調べる試みを先日行いました。
・生活習慣の変化やストレスによる、高血圧、コレステロール、糖尿病などの慢性疾患の
悪化は、以前から指摘されている通りです。
・慢性疾患が悪化すれば、脳梗塞や心筋梗塞などの致命的な疾患を発症するリスクも
高くなります。
・阪神大震災の時も、他の災害の際も同様の指摘がありました。現状を知り今後の対応を
しっかり決めるためにも、南相馬市内の状況を調べることになりました。
・南相馬市の人口は震災前に比べれば減ったにも関わらず、及川先生ご自身の脳外科医
として仕事が減っていない(むしろ増えている)と感じておられたこともあります。
・(調査を始めると)直ぐに三つの大きな問題にぶつかりました。
・一つ目は、当院にデータベースが存在しないことです。南相馬市立総合病院では、
検索エンジンで検索するような形にはなっていなかった。
・しかも、震災前と比較が必要なので、震災後だけではなく長期間にわたる患者さんの
情報を調べる必要があります。そのため、カルテ庫から全てを引っ張り出し、
片っ端から調べるしかなかった。
・二つ目は、他の病院の情報が無いことがあります。
・全ての脳梗塞の患者さんが南相馬市立総合病院を受診されるわけではないのですが、
脳外科疾患に関していうと震災前後の南相馬市立総合病院は、及川先生をはじめとする
脳外科の先生の尽力で、地域の砦として重症の方であればほぼ確実に当院を受診、
搬送または紹介されることになっています。
・ですので、地域内の患者さんの真の数に近くなると推定されます。
・三つ目は、人口がどのように変化しているか分からないということでした。
それが無ければ、最終的に増えたか増えていないのかを結論することができないのです。
・もちろん、分かりませんとだけ言うわけにも行かないので、ファジーさの上に成り立って、
ある部分には存在するデータを用いて推定を入れながら計算をする必要があります。
・このやりとりを行いながら、あることに気がかりを感じています。
いわゆる「がん」の情報です。
・情報を集約しなくても、一人ひとりの患者さんに対する診療はできるわけですが、だからと
いって全体としてどうなのかの情報がいらないという話にはならないはずだと思います。
・公的機関や大きな行政を含んだみんなで協力し合って情報を集め、今後どうしていくか
議論する基礎としていかなければならないように思っています。
(医療ガバナンス学会のメルマガの紹介終わり)

##########################
南相馬市で脳卒中が増えていることの原因が何かは、わかっていませんが、
福島に生きる私の、切実な願いは、実際に病気が増えているのか?いないのか?
ということを、(甲状腺だけでなく、脳卒中や心筋梗塞や白血病やあらゆる病気に関して)
まずは、きちんと調べてほしいということです。

もちろん、病気増加の「原因の解明」はとても重要だと思いますが、残念ながらこれは、
「被ばくとの因果関係」を一つとっても、今すぐに答えが出せる問題ではありません。
国は、まず、福島県全体で、「病気の増減についての調査」を、きちんとした形で、
毎年行い、もし特定の病気が増えているのであれば、「治療」と「予防」に、
責任を持って取り組んでほしいと思います。

※ダイジェストの詳細に関しては、厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」
を参照してみてください。
参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000040450.html
※これまで「厚労省ダイジェスト福島県版」は「yahoo!グループ」のメーリングリスト
配信サービスを利用して送信させていただいてきましたが、「yahoo!グループ」の
サービス廃止に伴い、新しいメーリングリスト「Googleグループ」への配信サービスへの
移行を行っております。もし急に配信が届かなくなった等のトラブルがありましたら、
下記のアドレスへご連絡ください、
ダイジェスト作成から、移行作業などの管理まで、全て一人でやっていますので、
至らないことも沢山あるかと思いますが、
これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
※過去のダイジェストが見たい方は、こちらへ…「フクシマンの福島リポート」
http://ameblo.jp/masa219koro/
(アメブロにアドレスから入れない方は、タイトル検索してみて下さい)
※Geはゲルマニウム半導体検出器を用いた核種分析法の略
※アドレスは配信専用のアカウントです。みなさまからのご意見、ご質問は
masa219koro@yahoo.co.jpへお願いいたします。
※全国の情報が見たい方は、こちらへ…(私のお師匠さんです)
「マダムトモコの厚労省ダイジェスト」http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/
(福島県郡山市 フクシマン・マサ)
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