例えば、24日にも、~甲状腺がん国際ワークショップ~「原発事故影響『考えにくい』」
という、甲状腺がんの多発の原因が、放射線の影響であることは考えにくいという記事が
のっていました。
参照:
http://www.minyu-net.com/news/news/0224/news5.htmlしかし、その一方で、今フクシマでは官民一体となっての、「がん検診強化キャンペーン」
が行われています。
例えば、2月21日の福島民友新聞には、「がん検診強化 受診率向上へ」という社説が
書かれていました。社説の内容は、
・長期の避難に伴う生活習慣の変化や、ストレスからガンの発症リスクが高まる恐れが
ある。
・しかし、福島はがん検診の受診率が低く、20%~30%にとどまっている。
・県はガン検診の受診率向上にむけ、1億円の予算を計上した。
・官民一体となって、がん検診の受診率を上げていこう。
というものでした。
放射能の影響でガンが増えることは考えられないけれど?
フクシマではガンが増える可能性があるから???
ガン検診の受診率を上げてゆこう?????
どこか論理が矛盾しているようで、最近の新聞を読んでいると、私には訳が分からなく
なります。
ちなみに、ガン検診強化キャンペーンの一環として、郡山市の保健所は、市内の小学6年生
全員に、「がんのおはなし」という啓発パンフレットを配布しました。
全8ページのオールカラーで作られた立派なパンフレットには、「将来クラスの2人に1人が
がんになる!?」とかかれ、がんの予防法や検診の大切さなどが紹介される一方で、
「命には限りがあります」「人はいつか死ぬ」「生きてきて死ななかった人間は1人もいない」
「人間の死亡率は100%」「限りある命を大切に生きよう」という言葉が並んでいました。
震災前はここまで多大な予算をかけ、ガンについてのパンフレットが、子供たちに配られる
ようなことはありませんでした・・・
福島民友新聞の社説でも言っている通り、福島県では、今後ガンの発症リスクが高まる恐れ
があるわけですから、ガンの予防教育を行うことは、大事なことだと思いますが、予防教育
と同時に、「放射能の影響は考えられない」と断言するような偏向報道を行うのは、
問題だと思います。
県民健康管理調査の検討委員会ですら、「(甲状腺ガンと)放射能の影響の関係は今後検証
する必要がある」と述べており、放射能の影響は考えられないと断言できていません。
放射能の影響は考えられないというのは、あくまでも一部の学者の意見であり、放射能の
影響があるかないかはわからないと発言している科学者が沢山います。
報道をする場合は、放射能の影響があるかないかは、今の科学ではわからないという、
正確で公平な報道を行ってほしいと思います。
※ダイジェストの詳細に関しては、厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」
を参照してみてください。
参照:
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000038061.html※過去のダイジェストが見たい方は、こちらへ…
「フクシマンの福島リポート」
http://ameblo.jp/masa219koro/(アメブロにアドレスから入れない方は、タイトル検索してみて下さい)
※Geはゲルマニウム半導体検出器を用いた核種分析法の略
※アドレスは配信専用のアカウントです。みなさまからのご意見、ご質問は
masa219koro@yahoo.co.jpへお願いいたします。
※全国の情報が見たい方は、こちらへ…(私のお師匠さんです)
「マダムトモコの厚労省ダイジェスト」
http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/(福島県郡山市 フクシマン・マサ)
スポンサーサイト