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福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。

何故「厚労省福島県版ダイジェスト」を書き続けているのか?

バッジの活動だけでなく、福島の声を日本中の皆様にお届けする事が福島から立ち上げた
活動を続けている私達の責務と思っています。
お馴染のフクシマン・マサさんの声を多くの方と共有させていただきたく思います。
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福島県のフクシマン・マサです。

先日の、「93ベクレルの大豆が出荷可能に」という投稿に対し、沢山の方から、
「福島の地産地消が心配です」との声をいただきました。
そこで今日は、この件に関して、日々のダイジェストをまとめながら私が感じていることに
ついて、書いてみたいと思います。
皆さんがご指摘してくださっているように、大豆の問題は、様々な問題点を私たちに教えて
くれていると思います。私が一番心配しているのは、大豆や、魚や、あんぽ柿など、
放射性セシウムが高すぎて、出荷制限のかかっていた作物が、だんだんと、100ベクレル
(食品基準値)を切るようになりはじめたため、出荷宣言が解除され、静かに流通し始めて
いるということです。

先日、とある政府交渉の場に参加する機会があったですが、官僚の人が、福島で農地の
除染は70~80%進んでいると、胸を張っていました。
福島の農地の除染は、表面の土壌と、底の土壌をひっくり返す、反転耕という手法で、
(主に)行われています。去年の大豆と今年の大豆の数値を比べると、かなり数値が下がって
いるのは、農地除染(反転耕)の影響が大きいのではないかと思っています。

他の野菜の検査結果も、(移行係数の低い野菜は)かなりの頻度で、検出下限値以下になって
きていますし、家庭菜園の野菜などの測定が多い、「市民放射能測定所」の検査結果のほうは、
行政の数値に比べて、逆に、数値が高めに出ることが多いのですが、これは、家庭菜園の
畑では、農地除染が行われていないため、除染済みの農家の畑に比べて、数値が
高めに出るのでは
ないかと考えています。
こんな風に、確かに数値は下がっているのですが、そのことにより逆に、これまでなら
地域全体で出荷制限がかかっていた作物の制限が解除されはじめ、静かに流通しはじめている
ことを心配しています。
このことは是非、多くの方に拡散していただきたいと思うのですが、拡散する時は、
93ベクレルという数値だけが独り歩きしないように、検出限界値以下の福島の大豆も沢山
あるという事実も合わせて、拡散していただけたらと思います。
先日「最大93ベクレルの大豆」がみつかった、大豆393点の詳細データーは、以下の通りに
なっています。

検出下限値以下 178点(全体の46%)(<Ge6.1~11Bq/kg以下)
0.1~10 Bq/kg 136点(全体の34%) 
 10~25 Bq/kg 50点(全体の13%)
 25~50 Bq/kg 25点(全体の6%)
 50~100 Bq/kg 2点(全体の0.5%)

私の回りには、我が子のことを命がけで守ろうとしているお母さんがいる一方で、
1ベクレル以下の作物を作りたいと、有機農法に取り組みながら、農作物が売れずに、
苦しんでいる農家の方たちもいらっしゃいます。
そんな中で、私は、私自身が危険か?安全か?を語るのではなく、「危険」か「安全」
かは、あくまでも読む人、一人一人に判断してもらうことを心がけてダイジェストを書いて
きました。さまざまな矛盾に、胸を引き裂かれるような思いをしながら、ダイジェストを
書き続けている・・・そんな複雑な心境はなかなか理解してもらえないかもしれませんが、
「危険」か?「安全」か?という意見の違いで、農家や消費者が分断するのではなく、
「正しい情報を知り、自分で判断する」そして、「自分たちのことは自分たちで決める」
そんな社会に向かって、みんなが力を合わせられたらいいなぁと思いながら、これからも
ダイジェストを書き続けてゆきたいと思います。

「93ベクレルの大豆が出荷可能に」厚労省ダイジェスト福島県版810報 拡散可
厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」によれば、平成26年1月23日(木)。
この日、福島県では出荷制限のかかっていた、3地域の大豆393点(二本松市旧渋川村・
旧小浜村・本宮市旧和木沢村)の放射性セシウム検査を行い、213点より、3.6~93Bq/kg
(最大値:本宮市旧和木沢村)の検出の報告があったと発表しました。

検査の結果、基準値を下回ったため、この3地域の大豆は出荷可能となりました。
大豆はリンゴの160倍セシウムが移行しやすいと言われています。
※2比較参考までに、昨年の福島の「大豆」の検査結果をまとめてみると、昨年(平成24年度)は、
847点(平成24年4月~平成25年3月)(県内全域)行い、553点より(全体の63%)(県内全域)
3.05~534Bq/kg(最大値:須賀川市)の検出の報告がありました。数値の内訳をみると、
0.1~10 Bq/kg 169点(全体の20%)
 10~25 Bq/kg 179点(全体の21%)
 25~50 Bq/kg 115点(全体の14%)
50~100 Bq/kg 47点(全体の6%)
100~300Bq/kg 20点(全体の2%)
300~600Bq/kg 3点(全体の0.4%)
検出下限値以下 294点(全体の35%)(<Ge5.1~16Bq/kg以下)という検査結果が出ています。
※1参照:ふくしま新発売
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/
※アドレスは配信専用のアカウントです。みなさまからのご意見、ご質問は
masa219koro@yahoo.co.jpへお願いいたします。
※過去のダイジェストが見たい方は、こちらへ…
http://ameblo.jp/masa219koro/「フクシマンの福島リポート」
(アメブロにアドレスから入れない方は、タイトル検索してみて下さい)
※全国の情報が見たい方は、こちらへ…(私のお師匠さんです)
「マダムトモコの厚労省ダイジェスト」http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/

(福島県郡山市 フクシマン・マサ)
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