私も含め、多くの市民や子供たちが、開成山プール(閉鎖中)わきの土のグラウンドに、
汚染土壌が埋設される光景を毎日見てきました。プール脇グラウンドの埋設は、
数か月前に終了し、現在は元通りのグラウンドとなり、今は、子供たちが野球をしたり、
中学生がランニングをしたり、お年寄りがゲートボールをして遊んでいます。
残念ながら、グラウンドの下に、汚染土壌が埋められていることを示す、立て看板などは
一切立てられていません。
除染で生じた汚染土壌の問題は本当に難しい問題だと思います。
開成山公園だけではなく、私の自宅の除染も先日行われましたが、その除染で生じた
汚染土壌は、私の庭に埋められました・・・
汚染土壌は、仮置き場が決まらないと、搬出できません。
福島県内の汚染状況重点調査地域に指定された県内40市町村のうち、仮置き場が設置
されていない自治体が、未だに(平成25年4月現在)4市町村あり、郡山市も設置が難航し、
市内の汚染土壌は、全て公園や、(個人の)庭などに、一時保管と称して、埋設されて
きました。そのことに対する(私を含めた)市民の思いは、本当に複雑なものがあります。
私の自宅は、除染前は室内で、0.5マイクロシーベルトありました。
「こんなところに住み続けたくない・・・」「一刻も早く除染をしてほしい・・・」
と思いながらも、「でも、自分の住むところの近くに仮置き場が来てほしくはない・・・」
「危険な一時保管はやめてほしい・・・」と、矛盾する思いが交錯し、心が引き裂かれそうに
なるため、この問題に対し、口が重くなり、何も語ることができずにきました。
最近、ようやく除染の順番が来て、事故後3年目にして、室内の空間線量が、
0.22マイクロシーベルトに数値が下がり、(少しは)ほっと胸をなでおろしましたが、
除染で生じた汚染土壌が、庭に埋められたこと・・・道路や公園の除染で生じた汚染土壌が、
グラウンドや公園に埋められてゆくこと・・・全てが残念でなりません。
さらに、埋設作業中、「除染作業中」との看板が立てられるだけで危険な汚染土壌を扱う
作業を行っている事が告知されず、ブルーシートで覆われただけの汚染土壌の隣を、
子供たちが通学に歩いている光景を見るたびに、引き裂かれるような思いをしてきました。
福島民友新聞の記事によれば、郡山市は、ようやく、日和田町高倉地区にある、県農業総合
センター敷地に、道路除染で出た汚染土壌を保管する「仮置き場」を設置することを発表
したとありますが、保管は地上保管を予定しているとのことで、高倉地区に住む親御さんの
心痛はいかばかりかと、記事を読みながら、涙が出そうになりました。
記事には、高倉地区に住む50代男性のコメントとして、「保管量は多くないと考えられるので、
それほど気にはしていない。ただ、もう少し説明があってもよかった。しっかり管理して
ほしい」とありましたが、高倉地区の住民への説明は、どの程度行われたのでしょうか?
ちなみに、開成山公園に一時保管埋設されることについては、住民説明会などは、
全く開かれませんでした。
郡山市の仮置き場は、一カ所ではとても足りず、市は今後も、何カ所も、市内のあちこちに、
仮置き場を作る予定でいますが、その他の候補地はまだ発表されていません。
仮置き場には、高倉と同じように、県有地や国有地を活用する予定だそうです。
汚染土壌の保管については、この年末年始にかけて、様々な媒体で報道がなされていたので、
3回にわけて、それぞれの報道を、リポートしてゆきたいと思います。
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(福島県郡山市 フクシマン・マサ)
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