対象は5歳から15歳程度までの子どもを想定しており、歯医者さんで、治療の過程で
抜歯した乳歯を本人や家族の了解を得て回収・分析し、結果は全ての家族に説明する。
調査は、福島県内だけでなく、県外でも行い、県内の結果と比較することで、安全性を
確かめるということでした。
乳歯のストロンチウム調査については、毎日新聞の日野記者が「県民健康管理調査の闇」
という本で、福島県が否定的な態度をとり続けていたというスクープを書いてくれて
います。
本によれば、2011年9月の県議会で、子どもの内部被ばくを調べるために、乳歯の保存を
県民に呼びかけるよう提案する自民党県会議員からの質問通告に対して、福島県の
小谷主幹が、呼びかけを拒否するための見解を出すように、検討委員たちにメールで
求めていたと言います。拒否したい理由について、県の小谷主幹は次のように書いて
いたそうです。「(乳歯保存は)反原発命の方の主張で、あまり乗り気になれない。」
しかし、乳歯による、内部被ばく検査は、核実験による放射性物質の放出が問題になった
米国では、1960年代からよく知られた方法で、県民にとっては、とても重要な検査でした。
米国の公文書などから核被害者の歴史を調査している広島市立大広島平和研究所の
高橋博子講師も、「将来的に賠償を求めるためにも内部被ばくを受けた証拠を残す必要が
ある」として提唱してくれています
この県議の質問に対して、県の保健福祉部長は「さまざまな意見があるようだ。
今後研究したい。」と述べるにとどまり、その後何ひとつ具体的なアクションは起こされて
きませんでした。
今回、ようやく乳歯のストロンチウム調査が行われることになったことについて、
県歯科医師会の海野仁理事は「実際の分析データーを明らかにすることで、安心材料を
届けたい」と、その意義を話したそうですが、県民の一人として、ようやく乳歯の
ストロンチウム調査が行われることを評価したいという思いがある一方で、
もっと早く調査を開始してほしかった・・・乳歯だけでなく、魚に含まれるまれる
ストロンチウムの調査もしてほしい・・・と、遅々としてストロンチウム調査が進まない
状況に、怒りを覚えます。
(乳歯の調査は)年間1000人から2000人規模で実施し、調査の要望が多い場合、
年間の調査本数を増やすことも検討するということですので、ぜひ多くの子供たちが、
ストロンチウムの調査を受けられるようになってほしいと思います。
ちなみに厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」によれば、平成26年1月20日
(月)。この日は原乳7点(県内全域)の検査が行われ、全て検出下限値以下でした。
(<Ge4.5~6.6Bq/kg以下)
※ダイジェストの詳細に関しては、厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」
を参照してみてください。
参照:
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000035185.html※Geはゲルマニウム半導体検出器を用いた核種分析法の略
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