同研究所では、 2011年8月から11月に、 半径20キロに取り残された牛を、
79頭集め、 放射性物質の内部被曝調査を行いました。
親子3組の放射性セシウム137の濃度を調べたところ、
母牛は649 Bq/kgだったのに対し、子牛は956 Bq/kgと、母牛より子牛の方が、
約1.5倍高濃度の内部被ばくをしていることが 解かりました。
同研究所では、 代謝が盛んな子どもの方が 放射性物質が蓄積しにくいとされている
常識を、見直す必要があるのではないかと指摘しています。
また、半減期の比較的短い「放射性銀110m」が「肝臓」に、
「テルル129m」が「腎臓」に集積していたそうです。
牛の肝臓に集積した、放射性銀は、セシウム137と 同じレベルであり、また、
経口摂取したテルル129mは 甲状腺に蓄積しやすいという報告などを考え合わせると、
テルルによる甲状腺障害や、 放射性銀による肝臓への影響など、 セシウム以外の
放射性核種の影響にも、 注意を向ける必要性があると 指摘していました。
参照:
http://www.jrias.or.jp/member/pdf/201204_TRACER_FUKUMOTO.pdf#search='%E6%9D%B1%E5%8C%97% E5%A4%A7+%E7%89%9B+%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A 0'牛ややイノシシたちが教えてくれていること・・・
日本原子力学会は、「トリチウムは汚染水から除去するのではなく、薄めて海に
流す方が妥 当」との提言をまとめましたが、 人類はトリチウムや、テルルや、
放射性銀など、 様々な放射性物質が人体に与えるダメージについて、
どれだけのことが分かっているのでしょうか?
牛についてわかったことでさえ、 人については、何の検証も行われていません。
日本原子力学会は、 住民の声や、 動物たちの悲鳴に、 もっと謙虚に耳を
傾けてほしいと思います。
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