「行政のデータ―を信用出来るか」厚労省日報ダイジェスト(拡散可)を掲載いたします。
時間のかかるこのような作業をしてくださっているフクシマン・マサさん、
そして誰もが聴きたい事を丁寧に質問をしてくださる読者の方。
私達はこういう方達に支えられて生きているのだと思います。感謝を込めて・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
行政の数値はどこまで信用できるのですか?と、ダイジェストを読んでくださった方から、
以下のようなご質問が来ました。
《質問》
フクシマン・マサさんが、時々紹介してくれる「ふくしま新発売」
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/について、調べて
みたのですが、例えば高い値が出そうな「ホウレンソウ」は今年の1月から11月まで、
117点中115点が、検出下限値以下でした。これを地域別にみると、福島市は2点、
いわき市は5点、郡山市は3点しか検査していません。にもかかわらず、
福島市は2点中1点から4.78Bq/kg、いわき市は5点中1点から52.9Bq/kgも
検出されていることになります。
ようするに検出されそうにないものばかりを測定し、「検出せず」を強調させ、高い値の
出そうな作物はほとんど検査すらしていないのではないか、と疑ってしまいます。
私が以前、県に聞いた話だと、測定する作物はランダムに選ぶのではなく、地元の
農協のようなところに県の職員が「今日はこの地域」とだけ指示し、指示を受けた
地元の農協のような人が「じゃあきょうはこの畑」と決めているということでした。
しかし、地元の農協は畑ごとに数値の高低を把握しているため、高い数値の畑で測るはずも
ないことは聞かなくても分かることでした。今はどうなのでしょうかね?
市民放射能測定所の「ほうれんそう」も調べてみましたが、市民放射能測定所の方が、
検出されている率が高いように見えますし、「ふくしま新発売」はあまりにも「検出せず」が
多いので、検出されない作物を選んで検査しているように思えてなりません。
(以上質問終わり)
この方のご指摘にあるように、「行政のデーターがどこまで信用できるのか?」
というのは、すごく難しい問題だと思います。
私たちは、スピーディーの情報隠しを始め、3.11以降、国やマスコミから、たくさん
裏切られてきました。
私は、何が、どこまで信用できるのか?というのは、最終的には、一人一人が判断して
ゆくしかないのではないかと考えています。
行政の中には、心ある行政マンの方たちも沢山いて、正しい情報を、情報公開しようと
頑張ってくれていると思いますが、スピーディーの情報隠しのことなども考えると、
放射能の食品測定にも、セカンドオピニオンが必要だと思っています。
私の場合は、市民放射能測定所の測定データを、セカンドオピニオンとして活用しています。
ダイジェストでも、時々、「比較参考までに市民放射能測定所によれば・・・・」と、
セカンドオピニオンとして調べた数値も紹介していますので、行政の数値が信頼できるのか?
の判断材料の一つにしていただけたらと思います
厚労省ダイジェスト福島県版は、約1年前の11月7日から書き始めたものです。
危険か?安全か?を、一人一人が判断するための、材料の一つにしてもらえたら・・・
という思いで、書き始めたものなので、こうした、ご意見をいただき、ダイジェストを
一人一人の方たちが、それぞれの判断材料の一つにしてくださっていることがわかり、
すごくありがたかったです。
せっかく、ご指摘いただいたので、厚労省ダイジェスト福島県版であれば、どのような
書き方で、今年のホウレンソウのデーターを書くのか?(比較参考までに)以下に、
書いてみたいと思います。
こんな無機質なデーターから、読んで下さっている方たちが、あそこまで様々なことを
読み取ってしまえるというのは、3.11以降の2年8か月間、一人一人の方々が、真剣に放射能の
ことについて勉強してきたからこそだと思います。
今、国は、圧倒的な物量作戦で、安全キャンペーンを展開し始めていますが、キャンペーンに、
ただ踊らされるのではなく、一人一人が、安全か?危険か?を、自分の考えで判断する。
知恵と逞しさを、(私も含めた)多くの人々が、身につけてくれたらと願っています。
特に、子どもたちには、そんな知恵と逞しさを身につけてほしいと願っています・・・
食品別ダイジェスト「ホウレンソウ」(平成25年・福島県)
福島県では「ホウレンソウ」の放射性セシウム検査を、
今年は、117点(地域:県内全域)(期間:平成25年1月~平成25年11月)
(測定機器:ゲルマニウム半導体検出器)行ない、うち、
2点(全体の2%)から、4.78~52.9Bq/kg(最大値:いわき市)の検出の報告がありました。
参照:ふくしま新発売
http://www.new-fukushima.jp/monitoring/数値の内訳をみると、
1~10 Bq/kg 1点(全体の1%)
50~100Bq/kg 1点(全体の1%)(最大値 52.9Bq/kg いわき市)
検出下限値以下 115点(全体の98%)(<Ge6.6~14.8Bq/kg以下)
となっています。
比較参考までに、市民放射能測定所で今年行われた「ホウレンソウ」の検査結果を見てみると、
市民放射能測定所では、今年、17点(地域:中通り地方)(期間:平成25年1月~平成25年11月)
(測定機器:「AT1320A」「FNF401」「シンチレーション検出器」)検査を行ない、うち、
5点(全体の29%)から、2.66~33.5Bq/kg(最大値:二本松市)の検出の報告がありました。
数値の内訳をみると、
1~10 Bq/kg 1点(全体の6%)
10~25 Bq/kg 2点(全体の12%)
25~50 Bq/kg 2点(全体の12%)
検出下限値以下 10点(全体の59%)(<Ge8.58~22.6Bq/kg以下)
となっています。
参照:
http://www.crms-jpn.com/mrdatafoodcat/food_fruits.html最後に、厚労省日報ダイジェスト福島県版755報をお送りします。
厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」によれば、
平成25年10月28(月)。福島県では、牛肉44点(県内全域)の放射性セシウムの検査結果の
発表が行われ、1点より、7.1Bq/kg(郡山市)の検出の報告がありました。
最後に、以下の食品は、検出下限値以下でした。
牛肉43点(中通り・浜通り地方)
(<Ge13~19 Bq/kg以下)
原乳8点(県内全域)(<Ge5~6.7Bq/kg以下)
※ダイジェストの詳細に関しては、厚労省の「食品中の放射性物質の検査結果について」
を参照してみてください。
参照:
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000027663.html※Geはゲルマニウム半導体検出器を用いた核種分析法の略
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(福島県郡山市 フクシマン・マサ)
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