県内の教育関係者からは、
「原発事故や東日本大震災との因果関係を検証すべき」
「数字に表れない不登校『予備軍』の存在にも注意をすべき」
「震災後。保護者からの相談が増えた」
「不登校になるのは、まじめでやさしい子が多い」
「震災でつらい思いをした大人の姿を見て、子どもたちの中には、遠慮して、
我慢している子もいる。一人で悩まないように、周囲が支えてあげることが大切」
「子どもたちが安心して通えるよう、心のケアが必要」
との声が上がっているといいます。(福島民友新聞12月11日の記事より)
先日、阪神淡路大震災で精神的ケアのボランティア活動をした、心理カウンセラーの方の
お話を聞く機会がありましたが、阪神淡路大震災の時は「3年目のうつ」という言葉が
生まれるほど、被災「3年目」にうつ病に苦しむ被災者の方が多発したそうです。
何故3年目に、心の病が多発するかというと、人は、通常であれば、1のストレスに
対して、1の時間で回復しますが、ストレスがかかり続けると、1のストレスに対して、
回復に2の時間がかかるようになってしまうそうです。
さらに、長期間ストレスがかかり続けると、1のストレスに対して3の時間が
かかるようになってしまうそうです。
被災者の方は、長引く仮設暮らしや、再就職や、引っ越しなど、次々とストレスの
かかるイベントに直面しますが、その結果、回復が追い付かなくなり、阪神大震災では
3年目に、この第3段階に突入する方が多くなったそうです。
こうなってしまうと、何かのショックから回復しようとしている最中に、次の
ストレス(イベント)がおそってきてしまい、慢性的にうつ状態から回復できなく
なってしまいます。
これは大人に限って起こることではなく、阪神大震災では、被災3年後に心理的な
ストレスから体調不良になる子供の数が、ピークを迎えました。
福島民友新聞の記事の中で、鈴木庸裕福島大学教授が、
「震災から2年9か月がたち、努力も限界に近づいてきているので支援が必要だ。」
と話していましたが、本当に家庭や個人の努力には、限界があると思います。
福島県の公立中学校では、実に42人に1人の割合で、子どもたちが不登校になっている
とのことですが、国は早急に、子どもたちの心のケアを行う施策を実行に移してほしいと
思います。
ちなみに12月10日の福島民友新聞には、「野菜中心で自殺者半減」という興味深い
記事も載っていましたので以下に紹介します。
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野菜や大豆、海草、キノコなど健康的な食生活を送る人は、そうでない人に比べ、
自殺をするリスクが半分になるとの調査結果を国立国際医療研究センターなどの
チームが9日発表した。(9万人を約8年間の追跡調査。うち249人が自殺)
対象者に134種類の食品や飲み物をどれぐらいの頻度で摂取するかを尋ねると、
食事のパターンが
(1)野菜や大豆などの「健康型」
(2)肉やパンやジュースなどの「欧米型」
(3)ご飯やみそ汁といった「日本食」に分けられることが分かった。
「健康型」の食事をする傾向の強さに応じて対象者を四つのグループに分け、
自殺との関連を調べると、傾向が最も強いグループは最も弱いグループと比較し
自殺のリスクが5割少なかった。
「欧米型」や「日本食」でも同様の分析をしたが、こうした差はなかった。
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時には、おいしいもの(おいしい野菜)を食べて、ゆっくり休むのも
大切なのかの知れませんね(*^-^*)
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(リポート 福島県郡山市 フクシマン・マサ)
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