福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。
12月6日、恒例の金曜日抗議行動のファミリーエリアで「福島からのメッセージ」
として以下のメッセージと3つの詩を紹介させていただきました。
福島県の中通り、二本松市に住む一市民からメッセージをお届けいたします。
まず初めに、原発事故の福島県被災地である福島県民の一人として、金曜行動に
熱心に粘り強く参加されている皆さんに感謝の気持ちと敬意を表わしたいと思います。
ご承知の通り、福島原発事故から2年8か月以上にもなりますが、第一原発からは未だに
汚染水が海洋に漏れだし、4号炉からはリスクの高い使用済み燃料棒の取り出し作業が
続いていますし、何よりメルトダウンした核燃料の取出しは40年以上も先になる未曽有の
困難極まりない作業があります。
そして今の今も100万人もの市民が低線量被曝に曝されているのに、国は安全神話を
まき散らすばかりで、「子ども・被災者支援法」の成立も遅らせたままです。
既にこの11月、甲状腺がんの子どもたちが59人にも確認されていて、その数はさらに
増えることが予想されてもいます。
また、被害者の損害賠償も進んでいません。
除染も進んでいないし、あまり効果もないというのが大方の認識です。
いずれにせよ、使用済み核燃料の処理だけでも原発システムの破たんは誰の目にも明らかです。
原発の再稼働や輸出はもってのほかです。
次に私どもの置かれた状況や心の内を綴った私の詩集「安達太良のあおい空」から
いくつかの詩をお聞きいただきたいと思います。
ある女性の嘆き福島って、
本当に良いところだったのにねぇ
自然は豊かだし
お米も果物もおいしいし
温泉も楽しめるし
人も優しいし・・・
でも、
もう安心して住めるところではなくなってしまったの
安心して子育ても出来ないの
でも
そう簡単にどこかに逃げることも出来ないのよねぇ
国も県もどんな危険があるかは言わないし
こうやって逃げなさいとも言わないし
結局
私たちは見捨てられたんだわ
援けて下さいあのときから1年7ヶ月
いまの今も、刻一刻
放射線を浴びながら
放射線に耐えながら
国の、世界の多くのみなさんの
さしのべる手を待っています
100万ものふるえるたましいが
幼子たちのつぶらな瞳が・・・
戦 場あっちからも
こっちからも
ガンマー線が飛んできます
中性子線も飛んできます
1年7ヶ月間続いています
けなげに日常生活を続けながら
100万人もの人が、皆
放射線測定器になって耐えています
ここは福島県中通り
戦場です
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