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福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。

バッジプロジェクトを応援している方の原稿

以下の原稿を送って下さった方は関西の某市の医師の方です。
以前にもご紹介させていただきましたが、バッジプロジェクトのサポーターとして
福島だけでなく、東京の活動をも温かい気持ちで応援してくださっています。
原稿は今年の3月に某市医師会の会報に投稿したものだそうで、私も手元に少し前から
いただいておりました。原稿の最後にバッジプロジェクトの紹介を何気なく書いています。
ブログを読んで「疲れたのかな?」と心配されて電話を頂戴しました。
ご本人の身体のほうが私よりもずうっと厳しいのに・・・・ありがとう・・・・
このような多くの方達にバッジプロジェクトも福島も支えられています。
何処を向いても「ありがとう」の言葉しかありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お薬を飲み続けるということ
                         ****子

毎日の診療の中で、患者さんに尋ねます。「今飲んでいるお薬を教えてください!」
壮年層以上の方は大部分何かしらのお薬を服用中です。 血圧の薬、高脂血症の薬、
糖尿の薬、睡眠導入剤、痛み止め、、、。たくさんのお薬が出ています。
一人で5剤以上の飲んでおられる方もたくさんいらして、私は「みんなすごいなぁ、
ちゃんと飲んでるんだ!」と感心してしまいます。 
私は、30代からリウマチの治療を受けています。 
発症したころに、すぐに診断をつけてもらって、病気との付き合い方を教えてもらいました。
痛みに強くなりましょう!→運動をして、動かしましょう。ランニングとスキーに励みました。
日常生活を整えましょう。→ヒールの靴をやめました。歩きやすいスニーカーに変えました。
足指の変形を防ぐために五本指の靴下をはきました。(今もはいています。)
炎症を強くしないためにお酒も飲まないほうがいいよと言われ、飲まなくなりました。
今、飲めません。
でも、その頃ステロイド以外のよいお薬はまだありませんでした。
ステロイドは使わず、私のリウマチはゆっくり進行して、手指、足指、手首の関節は
崩れましたが、日常生活でできないことがあるものの診療もでき、歩けるし、
まず不自由のない状態です。だましだましですごしていました。

ところが、10年くらい前に左の前腕が異常に腫れて、自分の腕で肩こりするような状態に
なりました。そこで、改めて整形外科に受診。やっぱり、リウマチによる腫れでした。
ここで、リウマトレックスを飲むことになりました。メソトレキセートです。
まだ、今みたいにスタンダードになっていなくて、年下の開業整形外科に相談したら、
大きい病院で投与してもらった方が良いと言われました。
病院の先生も、「熱が出たり、咳が出たら、すぐに受診するように」と間質性肺炎の
副作用の注意を強調されました。
患者の私もビクビクしながら服用開始。開始後の検査で肝機能の数値が動いたため、
フェロミア追加になりました。
お薬開始のとき、主治医が「この薬は一瞬体で働いたら、その後は早く排出したいから、
お水をたくさん飲んで出してください。1日、2リットル目標です。」と言いました。
その日から、毎日2リットルの日々がずーっと続いています。
幸い効果はよくて、高かった血沈、CRP,血小板はどんどん正常化し、痛みもほぼない
日々がやってきました。おかげで、引越しもできたし、今まで診療も続けています。

しかし、毎日、2リットルの水を飲むというのは結構負担です。 
朝コーヒー、ジュースで200ml、午前中に水500ml、お昼にスープかおつゆで
200mlとお茶。午後から水500ml、夕食時に300ml、あと200mlを
午後10時頃までに飲む。はーっ、2000!
飲むカップの容量はあらかじめ測ってわかっています。一日家にいる日曜には、
朝にノンカフェのお茶やハーブティを2リットル作ってしまいます。 
よい結果を得られている薬を副作用なく飲み続けたいからがんばっています。
でも、ときどきしんどくなります。 
どうして毎日200ml、400mlとか計算してるんだろう?って。
何年も毎日よく続けているよね、と自分を励ましながら。 
これって死ぬまで続けるんだよねと思いながら。

リウマトレックスの副作用にもう一つに口内炎があります。
実は、こっちのほうが気になります。私自身が診た患者さんがリウマトレックス
服用中の治らない喉頭蓋の口内炎だったのです。薬を3週中止して治りました。
私も、3月4月5月の超繁忙期で体力が落ちて、外食が増えると口の中が痛くなります。 
薬を2週くらい休んで再開するということがこれまでに3回くらいありました。4週以上は
休薬したくないので、ひたすら休養に努めて、家でご飯を作るようにして、復帰します。

病気を持っているから、当然日常生活に気を付けて、療養するのがあたりまえです。
でも、ずーっとお薬を飲み続けなければいけない状態で、気をつけなくてはいけないことって
大変だと思います。多くの患者さんが、いっぱいのお薬を飲み続けておられるのは驚異です。
薬をあんまり気にしないで飲んでおられるのかもしれないですが。
私は自分の病気や薬について、ネットなんかで調べたり余分なことを知らないように
してます。主治医の注意と話をよく聞くことを心掛けています。

去年から飲むことになった骨粗しょう症のお薬は、朝起きて、何も食べないでお薬を飲んで、
30分は横になってもいけないというもの。たくさんの女性が飲んでいます。 
この朝30分食べないで横にもならないでって注意はめんどうですけど、
みなさん守ってられるんですよね。私もタイマーかけてやってます。

66歳を過ぎて、あっちこっちがきしみ始めた体を上手にメンテナンスしながら、
動けるからだでいたいと思いながら必要なお薬をちゃんと飲みましょうと一週間分を
薬箱に用意する日曜日です。

ここまで書いてきて、
ニュースを見ていたら「福島第一原発・停電。冷却水の注入停止中」という。
やっぱり、福島第一原発は危ない状態なんだ。収束なんてしてない。
原発のバックエンド(廃炉作業や核廃棄物の処理)についてテレビで見ましたが、
まだ確立していないのですね。
特に、福島みたいにぐちゃぐちゃになったところはどうやって片づけるか、
片づけられるかもわからない状態だということがよくわかりました。
そんななかで、大飯を動かし、次は伊方などというのはとんでもないことです。 
声を上げ続けなくちゃと思いがいっぱいになってきました。

私にとっては、「何かしなくちゃ、あきらめてたらだめじゃん」という思いが病気や薬の
悩みを飛ばしてくれるみたいです。
「今できることをしっかりやっていくのが生きていくってことだよ」というだんなさまと
一緒にがんばろう!

毒・毒消しといいながら飲むお薬ですが、飲み続けて、活動できる体を維持したいです。

  付録 アピール  このバッジを売っています。
(注:この後にバッジの写真がありましたが、コピーできませんでした)
このバッジなどをつけて「原発反対!」に賛同という方は**に連絡ください。 
シール 300円 ・バッジ大 300円 ・ バッジ小 200円
福島缶バッジプロジェクト
                      http://fukushimabadge.blog.fc2.com/
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Author:福島バッジプロジェクト
福島から声を出さなければ、原発は止まらない・・声を出せるような環境創りをし、又、声を出さなくとも意思表示をしようという事で始めました。このブログを通じて、多くの方に活動をご理解いただき、福島と共に歩んで欲しいと思います。

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