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福島バッジプロジェクトは、福島の人達が「原発はイヤだ」と意思表示を出来る場を作り、その福島の人々の心に呼応して、同じ意思表示を日本中のだれもが出来るような場を作る事を目的として設立しました。

ペトカウ効果から学んだ低線量被ばくの話 アヒンサー第6号

アヒンサーという小冊子があります。
 1992年に、自衛隊の海外派兵となるPKO法に危機感を抱いた女性たちのグループが毎日新聞の全国版に「行ってらっしゃいと言えますか」と意見広告を出し、小冊子を発行しました。阪神・淡路大震災後の1995年5月「地震と原発」を発行。以降原発に関する情報を10冊以上小冊子を発行し続けています。
 福島の爆発以後、この冊子を目にした私たちバッジプロジェクトが福島の方達の目に留まって欲しいと思い「冊子が欲しい」と連絡を取ったところ、「福島の方達には無償で差し上げます」というお申し出をいただき、私たちバッジプロジェクトはバッジを福島の方達に渡す時にもこのアヒンサーの冊子をお渡しするということを続けてまいりました。
 そして、今回の「未来に続く命のために原発はいらない」第6号”ペトカウ効果から学んだ低線量内部被ばくの話”(著者 児玉順一)に関して、最初の『発行に当たって』『目次』『はじめに・著者のこだま医院院長児玉順一先生の文章』をブログへの転載の許可を頂きました。是非、多くの方とこのアヒンサーを読んでいただきたく思います。


*注 
アヒンサー 未来に続くいのちのために 原発はいらない
発行 PKO法「雑則」を広める会/東京都武蔵野市境2-11-4
印刷 (有)ゆにおんプレス/さいたま市浦和区常磐3-18-20-803
★ アヒンサー「未来に続くいのちのために 原発はいらない」2〜5号、
  参考資料、『死にいたる虚構』『放射線の衝撃』は市販されていません。
  お読みになりたい方は、
  0422−51−7602(佐藤)  049−215−0289(小田)へご連絡ください

1冊100円(送料別)で入手できます。現代の必読本です。
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書き起こしは、3つの文章です。
1)アヒンサー「未来に続くいのちのために原発はいらない」第6号の発行にあたって
2)目次
3)ペトカウ効果から学んだ低線量内部被ばくの話 はじめに 児玉順一

1)
 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震*から5年半、東京電力福島原発震災の現場からは人工放射能・死の灰が一時も止むことなく放出し、空も大地も汚しています。その日の夕方7時ごろに出された「原子力緊急事態宣言」は、今でも解除されていません。なぜでしょうか。
 そのような中で、アヒンサー第6号『ペトカウ効果から学んだ低線量内部被ばくの話』を発行することができました。
 お話して下さるのは、児玉順一医師です。児玉医師は、肥田舜太郎医師*が翻訳された『ペトカウ効果』に導かれて、最初の論文『日本からの手紙』を書かれていますが、この本に肥田先生は、次のような思いを寄せられました。

 核兵器と原発の存在が人類の存続にとって重要な意味を持つ現在、児玉医師は常に人々とともにあり、誠実な資質と鋭い直感力と的確な分析力で、人類が核とともに生きることの是非を含めて、核兵器廃絶と原発ゼロを目指す活動に指導的な役割を期待される大切な人材です。

 福島原発震災後、児玉医師は日々患者に向き合う内科医として、その健康を願って被ばくの研究に没頭され。世界中に起きている原因不明の難病や、生活習慣病と言われる普通の病気の原因が、死の灰の被ばくによって作られた悪玉の活性酸素であることを「発見」されます。
 児玉医師の研究によって、地球が1945年から始まった核実験による死の灰で凄まじく汚染され、さらにチェルノブイリ原発事故や福島原発震災の死の灰も加わって、私たちが知らないままにヒバクシャとなっていたことと、被ばくによって起こる病気のほとんどは、普通の病気の原因と同じ活性酸素だったことを教わります。その上、児玉医師は5年間の研究を凝縮させた”被ばくから生命と健康を守るための処方箋”をまとめられました。
 この世界のどこにもない”処方箋”を、健康を守るために、毎日の生活の中に取り入れてください。正しい情報を多くの方が共有すれば、それが力となります。そのことによって、この小冊子が「核廃絶と原発ゼロ」が実現することに、お役に立ちますよう心より願っています。
 2016年10月12日  PKO法「雑則」を広める会
*)東北地方太平洋沖地震・・2011年3月11日午後2時46分に発生しTマグニチュード9の巨大地震
*)アヒンサー「未来に続くいのちのために原発はいらない」第3号「被爆医師・肥田舜太郎さんの証言」
・・・・・・・・ 

2)目次 
はじめに  2  
1 地球と生命と酸素の歴史   3
  酸素のない地球に生命が生まれた
  光合成から酸素が生まれた
  酸素が増えてミトコンドリアがエネルギー工場になった

2 生命を支える善玉の活性酸素  7  
  白血球の殺菌作用にも活性酸素
  酵素の活性化も活性酸素の仕事
  アポトーシスにも活性酸素のはたらき
  ”カリウム40”が善玉の活性酸素の供給源??!!
  「善玉と悪玉の活性酸素」にもう一言

3 わずか70年 世界中に広がった放射能汚染  12  
  原水爆実験による世界の汚染
  原子力発電所の運転と事故による汚染

4 低線量被ばくで病気が増えた  15  
  ペトカウが安全論のウソをひっくりかえした
  ペトカウが発見した「ペトカウ効果」
  放射能汚染で活性酸素が増えた
  ペトカウ効果を葬る力 蘇らせる力
  スターングラスの目で世界を見たら 
       続々出てきた放射能汚染と病気の関係
  内部被ばくで、”チェルノブイリの病気の花束”
  内部被ばくで、がんも増える

5 環境ホルモンの名で広がっていた放射能汚染  27 
  レイチェル・カーソンの『沈黙の春』と複合汚染
 DDTと放射能がミトコンドリアを壊して、”沈黙の春”に
 
6 福島原発事故と福島県民の生命と健康   33
  173人にもなった子どもたちの甲状腺がん
  反『美味しんぼ』キャンペーン でも鼻血は本当にあった!

7 放射能から生命と健康を守るための処方箋  39
  (1) 放射能を体内に取り込まない
  (2) 取り込んだセシウムを排泄する
  (3) 野菜から抗酸化力のビタミンA・C・E(エース)をもらう
  (4) 大食いも早食いも、ミトコンドリア泣かせ
  (5) 複合汚染は脂肪に蓄積する
  (6) 空腹と運動でミトコンドリアを増やす

おわりに   4 

・・・・・・・・
3)
埼玉県ときがわ町
こだま医院院長 児玉順一


はじめに
埼玉県で内科の診療所を営んでいます、児玉です。私は東京電力がおこした
福島第一原発の事故にあって、原発のことを何も知らずにこれまできてしまった自分を恥じながら、はじめて放射線被ばくについて学びました。
福島原発から200キロ離れているとはいえ、決して放射能*と無縁ではなくて、
住民のみなさんと、子や孫、福島のみなさんの健康を願い、医師としての責任を果たすために始めた勉強でした。
ペトカウ効果に導かれて、低線量放射線の内部被ばくが放射能汚染の強い地域で増やしている病気、それをまとめたのが最初の「日本からの手紙」です。
これを書き上げることで、もともと多くの病気に活性酸素が関わっており、そこに放射線被ばくで活性酸素が増えて、病気も増えたと気づくことができました。
それを終えて引き続き活性酸素の勉強を進めていると、細胞の中に息づく地球の歴史を知ることで、自然の破壊者の姿が浮き彫りになるのではないか、と思うようになりました。そのことを調べて書き上げたのが、第2作の「活性酸素とミトコンドリアのものがたり」です。
ここでは、カリウム40の放射線*が大変重要な仕事をしている可能性に思い至って、非常に驚いたこともお話します。
この二つの小論の要点に、第3作の『レイチェル・カーソンの遺産』もまとめて加えたのが、今回のこのお話です。
化学物質と放射能との複合汚染がヒトや生きものの生命を奪っているという、
50年前のカーソンの警告通りの状態が未だに続いていて、『カーソンの遺産』はいまでも大切です。
最後に、私たちは、福島原発事故によって汚染された環境の中で生命と健康を守っていかなければなリません。そのための私の提言を“処方箋”の形にまとめてお話します。

*放射能・・本来は、「放射線を出す能力のあること」という意味ですが、日本語では「放射性物質う」のことを放射能とも言います。
*放射線・・物質をつくっている原子と原子を結び付けている電子を跳ね飛ばす強力な力を持っていることから、正式には「電離放射線」という。アルファ線、ベーター線、ガンマ線、中性子線などがあり、自然放射能も人工放射能も放出する放射線は同じです。
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福島から声を出さなければ、原発は止まらない・・声を出せるような環境創りをし、又、声を出さなくとも意思表示をしようという事で始めました。このブログを通じて、多くの方に活動をご理解いただき、福島と共に歩んで欲しいと思います。

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