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フィデル・カストロの訃報に(八木啓代さんのブログから一部掲載)

 「八木啓代のひとりごと」というブログがあります。
「ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家の八木啓代さん」と書いても知る人ぞ知る方なのでしょうか?私は名前を知っているだけ、一度ある機会に彼女の文章を読み、その記憶が強烈だった以外は、ほとんど知りません。
今回、彼女の「カストロの訃報に」と題する文章に読み、引き込まれました。キューバを、キューバの歴史を、キューバの生きてきた道を、カストロを少しでも理解するために、是非読んで頂きたいと思い、最初の方の文の一部を掲載します。というか、是非、この以下のアドレスに直行して、全文をお読みください。皆さんにこの素晴らしい文章をお伝えできるのが嬉しいです。 
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-754.html
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フィデル・カストロの訃報に
 昨日、キューバ音楽についての講演を終えて、スマホをチェックしたら、フィデル・カストロ逝去の報が流れていた。あわてて、キューバ共産党の公式紙「グランマ」のサイトにアクセスしたら、世界中からアクセスが殺到していたのか、つながらなかった。
 講演の最中に、なぜか、まったく予定になかったフィデルの面白系エピソードを話してしまったことを思い出す。人によってはこういうのを虫の知らせと言ったりするのかもしれない。

 音楽に関する講演と言っても、それは「音楽から見るキューバの歴史」というものだった。
 音楽と政治は切り離せない。というか、「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよく言ったもので、音楽はその時代をもっとも端的に表現しているものだ。
 音楽と政治が関係ないなどというのは、あまりに近視眼としか言いようがない。そもそも、「黒人奴隷制」がなければ、アフリカの黒人が大量にアメリカ大陸に来ることもなかった。ジャズもサンバもラテンも生まれなかったではないか。コロンブスのアメリカ到達、黒人奴隷の流入、フランス革命、産業革命、禁酒法.....すべては音楽に大きな影響を与えたのだ。
 .....という、音楽を聴きながらのキューバ音楽に関する講演だから、当然ながら、フィデル・カストロの起こした「キューバ革命」もまた、そこで触れないわけにはいかない「出来事」である。
 その講演を終えた直後の、訃報だった。

 フィデル・カストロほど、愛され、尊敬され、憎悪された人は少ないだろう。なんといっても、強烈なパーソナリティの持ち主でもあり、間違いなく、20世紀の主役の1人であったことには間違いない。
 そして、報道にもネット上にもいろいろなコメントが流れた。
 それもまた、当然、予測されたことである。

 彼は強権的な独裁者であったか。
 ある意味、それは事実である。なんといっても、フィデル・カストロの在任期間は長かった。
 フィデルの在任期間中の米国の大統領は、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ(息子)、オバマ、と11人を数える。
 
 まあ、これだけでも、普通ではない。そういう意味では、これが民主的といえるのか? と言われれば、答えはノーだし、独裁かと言われたら、答えはイエスである。

 しかし、たくさんのデマもある。事実ではあるが、重大な前提条件を無視している指摘もある。そして、残念ながら、デマや中傷を流す側の方が圧倒的に資金力にも組織力にも勝っている。

 たとえば、フィデルがはじめから共産主義者で、ソ連に傾倒していたなどというのは、かなりわかりやすいデマだ。彼は新婚旅行で米国に行くぐらい、もともとは米国が好きな人だったし、革命が成功したあとにも、真っ先にやったことは、ソ連に挨拶に行くことではなく、米国に挨拶に行くことだった。キューバ革命自体、社会主義革命ではなかった。
 そのフィデルと革命家たちを足蹴にしたあげく、利権のために革命を潰そうとしたのは、米国の方だった。
 こんなことは、ちょっと調べれば山のように資料のあることである。
 それでも、いまだにデマを書く人間は存在する。それは、「キューバ革命がはじめから米国に敵対する社会主義革命であった」と、問題を、すべてキューバの責任にした方が都合のいい人たちがいたからである。
 
 キューバが社会主義宣言をしたのは、革命の翌年、1960年に、米国がキューバを攻撃したことの帰結だった。表向きは「キューバ人の反革命軍」が政権奪還を試みたということになっているが、この「反革命軍」なるものに武器や装備や供給し、バックアップしたのはCIAだし、米軍機がハバナの爆撃までやっちゃってるんだから、語るに落ちた言い訳だ。
 そして、キューバが、力学上、生き残るために、当時、米国と対立していたソ連に接近せざるを得ない状況を作ったのは、アイぜンハワーとCIA自身である。
 (キューバ攻撃はケネディの時代だが、命令を下したのはアイゼンハワーの最後っぺ)
 ソ連にとっても、米国の至近距離に基地が置けることはメリットだったから話に乗ったわけだ。
 そして、ケネディはキューバの経済封鎖を決行する。それは段階的に強化され、国交回復したとはいえ、じつは今でも続いている。

 そして、キューバは社会主義圏に入った。
 当時の冷戦下では、日本からすると「敵陣営」であるから、当然、キューバについては悪いニュースが圧倒的に流されることになったが、それは日本の都合の問題で、これもべつにキューバのせいではない。
 世界を風靡したキューバ音楽の情報は途絶えたが、それは経済封鎖のせいで、キューバの音楽家がメジャーのレコード会社と契約できなくなったからだった。
 キューバの音楽家がメジャーデビューするための条件は、「亡命して、反革命活動に協力する」ことだったから、メジャーデビューしたい人たちは、そのようにした。有名人の場合は、破格の契約金というおまけ付きの引き抜きもあった。
・・・・・・・省略・・・・・
以下、http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-754.html
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