原発事故前の福島県の最大値0.56 Bq/日・人(1975年)の、39倍
全国の(原発事故前)最大値4.4 Bq/日・人(1963年)と比べても、5倍と、
非常に高い数値となっています。
今回、この、22 Bq/日・人を記録した方は、県北地域に住む13歳以上の県民で、
前回(平成25年2月20日)の発表の時も、380 Bq/日・人と最大値を記録しました。
福島県が、この方の食事内容を確認したところ、山林に自生していたきのこや
自家栽培の食材を使用しており、このことが、高濃度の放射性セシウムが検出された、
主な要因になったと考えらています。
380 Bq/日・人を、1年間食べ続けた場合の内部被ばく線量は2.1ミリシーベルト になります。
さすがにこれだけの放射性セシウムを食べ続けると、国の基準値を超えてしまいますが、
今回の調査で、380 Bq/日・人だった数値が、22 Bq/日・人に下がったのをうけ、
福島県のレポートには、この数値(22ベクレル)を、1年間食べ続けた場合の
内部被ばく線量は0.12ミリシーベルト にすぎず、国が示した基準値年間
1ミリシーべルトを下回るので、「十分に低く、健康を心配する数値ではない」と
かかれていました。しかし、そもそも、国の(内部被ばくの)基準値である、年間1ミリシーベルトとは、
約180 Bq/日・人を毎日食べ続けたときに、初めて超過する数値であり、
非常に高い数値であると感じられます。
ちなみに、県民78名の1日分の食事の内訳をみると、
3 Bq/日・人以上 4名(全体の4%)
1~2Bq/日・人 3名(全体の4%)
1~2Bq/日・人 7名(全体の9%)
0.076~1Bq/日・人 24名(全体の31%)
検出下限値以下 20名(全体の27%)となります。
福島県では5.5人に1人が1ベクレル以上の食事を食べている計算になり、
原発事故前の全国の平均値、0.19Bq/日・人 ※1と比べると、5人に一人が5倍以上の
放射性セシウムを食べている計算になります。
行政は「十分に低く、健康を心配する値ではない」という言葉を繰り返すのではなく、
予防原則に立ち、福島県と、その隣県の、食べ物からの内部被ばく線量を、西日本並みか、
原発事故前の数値に戻す対策を、しっかりと打ってほしいと思います。
※1 過去の数値の参照:文部科学省環境放射線データベース
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=23317326※過去のダイジェストが見たい方は、こちらへ…
「フクシマンの福島リポート」
http://ameblo.jp/masa219koro/(アメブロにアドレスから入れない方は、タイトル検索してみて下さい)
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