ロシアの通信会社スプートニクの8月21日の記事を転載します。
解りにくい文章ですが、原発を正常な形で(・・う〜ん、この表現は良くないのですが・・一応仮にこう書きます)運営するだけのお金が足りなくなっている・・・・なぜなら故障がこのところ多くなってきていて、それを修理したり管理したりできないだけでなく、古くなっていく原発の安全検査などもあるし、と書いてあると思います。
読んでいて日本の未来図を予測するような気がして怖くなりました。
日本では事故処理も満足にというか、まるっきり出来ないままになっている福島原発だけでなく、多くの原発を抱え、人々の不安を押し切って2ヶ所で再稼働しています。
経済成長が停滞している中で「安全」が担保されていない「金食い虫」を持つという点でウクライナと同じ、しかも地震国で、ウクライナよりも格段と厳しい中で原子力発電所が運営されています。
私たちはトンデモナイものを未来の人たちに押し付けてしまいました。
福島の友人にこのブログ内容をメールしたら、
『ベラルーシの駐日大使が福島で講演された際に話されたこと、「地震の多い国でこんなに沢山の原発があるのは日本だけです、世界中で他にはありません。」』と返信がありました。
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チェルノブイリ原子力発電所元所長:ウクライナを崩壊が待つ
http://jp.sputniknews.com/life/20160821/2668693.html2016年08月21日 07:06 Sputnik
ウクライナの原子力発電所で緊急事態の数が増えている。7年後、国のエネルギーシステムが崩壊する恐れがある。元所長ミハイル・ウマネツ氏が述べた。
「2015年、ウクライナの原子力発電所で15の違反を記録され、これは前年に比べて1.5倍以上である。 2016年の5ヶ月間、既に2015年の同期間に比べて2倍以上である7件の違反がある」という。
7年後、国のエネルギーシステムが崩壊する恐れがある。というのも、ウクライナには原子力発電所の運転の延長にかかる 3~500万ドルがない。2017年にもエネルギー供給に問題が出るおそれもある。
「しかし、もし原子炉の寿命が延長しても、稼働停止した原子炉を計画どおり交換し始めないと、やはり原子力、また電力全体の崩壊が待つ。原子力はすでにほとんど存在しない。80パーセントが完全に使い古した設備だ」
7月21日、ウクライナ議員アンドレイ・アルテメンコ氏は、ウクライナの原子力発電所でチェルノブイリ事故の規模と同程度の事故が発生する可能性があると述べた。
先に伝えられたところによると、ロシア非常事態省は ツイッターで、モスクワ南東部で爆発があったという報道を否定した。
ロシア非常事態省、モスクワの原子炉で爆発があったという報道にコメント
http://jp.sputniknews.com/russia/20160820/2666767.html///////////////////
参照:
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-06-02-03ウクライナの原子力発電開発 (14-06-02-03)
<概要>
ウクライナでは、北部ベラルーシ国境近くに位置するチェルノブイリ1号機を1978年に運転開始して以来、2013年12月末時点で4サイト・15基、総発電設備容量1,381.8万kWの原子炉が運転中である。なお、旧ソ連製RBMK-1000型炉であるチェルノブイリ原子力発電所は、4号機が1986年4月26日、国際原子力評価尺度(INES)レベル7の深刻な事故を起こしたことで、同型の1号機から3号機の全てが2000年までに国際的圧力を受けることにより、閉鎖された。
一方、エネルギー消費量が高いウクライナでは、原子力発電が総発電電力量の約43~48%を供給している。近年、ロシアとのトラブルから生じた天然ガス供給の停止は、エネルギーの安全保障への関心と原子力活用の必要性を認識させている。チェルノブイリ発電所の閉鎖と引換に建設を再開したフメルニツキ2号機とロブノ4号機(VVER-1000)はそれぞれ2005年9月と2006年1月に営業運転を開始している。なお、ウクライナの原子炉は2010年から2020年までに、12基が設計寿命30年を迎えるため、寿命延長プログラムが実施されている。まず、2009年にロブノ1・2号機(VVER-440)の改修作業が集中的に行われ、2010年12月に国家原子力規制監督局(SNRIU)より、10年間隔で安全性評価を実施することを条件に、20年の運転期間延長が認可された。また、2013年12月には南ウクライナ1号機(VVER-1000)が寿命延長ライセンスを取得している。
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