私の脱原発活動の故郷である経産省前テントひろばの情報をお伝えします。
今、遠く離れていても、いつも心の中はテントに集まっている方たちと一緒のつもり。
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藤原 節男さんがFacebookの反自民国民運動に投稿しました。
脱原発テント日誌8月2日(火)版】
経産省前テントひろば1787日
◎最高裁決定に対する記者会見が開かれた
昨日最高裁の決定が送られてきた。上告棄却と言う残念な結果だった。それを受けて今日緊急の記者会見が今日2時から行われた。
12時前コンビニでおにぎりを買いテントに向かおうとしてびっくり。新橋の方に一面黒い雲が広がって雷が鳴り激しい雨が降っている。テント方面は青空だったけど、あきらめてもう一度地下鉄に乗り千代田線でテン トに向かう。霞が関に着いたら雨はほとんど上がっていて本当に良かった。スタッフが力を合わせて記者会見の準備に取り掛かる。
2時きっかりにKさんの司会で会見が始まった。まず渕上さんから「最高裁決定に対する経産省前テントひろばの声明」が読み上げられ、次に大口弁護士からのこれまでの経過と遺憾の意が話された。その後河合弁護士が来て熱のこもった話をした。テントひろばは全国の脱原発の人々の精神的な支えであり心のよりどころであった。
強制執行襲撃で流血の惨事にならないことを願う。希望的観測で9・11までいられると良いな?と。たとえテントが無くなっても闘いは続く脱原発のかがり火になってほしい。大事なのは日本中から原発をなくすこと。それが最終目的だから。脱原発の運動があるからまだ川内原発2基の稼働で止まっている。裁判やデモなど色々な方法で闘い続けようと話した。
・福島から駆け付けてくれたAさん
2011年10月テントのことを知って経産省に申し入れに来た。10人ほどが中に入って話を聞いてもらった。その時の申し入れは、
1)原発は怖いからやめて。
2)再稼働止めて。
3)福島のこどもたちを避難させてください。
などだったが、3つとも達成されてない。それどころか反対の方向に行っている。
7月11日に愛媛の女たちと申し入れに来たが、経産省の中に入れてくれないどころか、誰も申し入れ書を受け取りに出てこなかった。対応の変化に驚いた。テントとは今もつながっている。
・双葉町から避難してきたBさん
3・11がなければテントを立てる必要はなかった。避難してテントに来たときは泣いていた。テントで色々な人に話を聞いてもらって救われた。テントは第2のふるさとになった。撤去しないでほしい。最近も近くに住んでいた52歳の男性が突然死した。何人も同じように死んでいる。福島原発で働く人は防護服を着ているのでトイレに行くのが大変で水をあまり飲まず脱水症になる人がいると聞いている。経産省・国はテントのことなどにかまっていないで福島原発事故の収束に力を入れて欲しい。
・Cさん
根本的な問題が解決していない。原発を必ずなくす。
・Dさん
これからどうするかは会議などで決めるのだろう。一昨年9月26日川内原発近くの浜にテントを立てた。伊方でも同じような運動をしてハンストの計画もある。鹿児島では反原発を目指す。知事が誕生した。原発を推進するかぎり闘いは続く。
・Eさん
第2テントを紹介し、独自の活動をしていると反原発美術館の話などした。
・Fさん
第3テントのことを説明し、表現の自由は憲法で保障されているはずなのにと。そして9・11はお祭りをやるのでまた来てほしいと記者たちに言う。
・記者の質問で
賠償金はどうするかと聞かれ、
すでに500万円の供託金は没収され、あと2000何円くらいは差し押さえられているが、お金がないので払えない。払うつもりもない。収監されて働かされたらちゃんと 食事がとれて今より健康になるのでは?という冗談も出た。
5年近くもテントが維持できたのは?との問い
勿論全国の皆さんの支援のおかげだが、いつでも強制撤去できたはずなのにそれをしなかったのは権力側にも原発推進しようとする後ろめたさがあったのではないかと思う。
今後どうするか?
アイディアはあるが明かしたくない。皆で知恵を絞って戦うつもりだとの答え。
熱中症を心配して冷水を用意していたが、雨が降ったせいか、時折涼しい風があり、助かった。大手のメディアも取材に来ていたが、記事になるかな?
・記者会見の様子の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=8Kimh95Rcz8(I・K)
◎最高裁決定に対する経産省前テントひろば声明
8月2日 経産省前テントひろば
7月28日最高裁小法廷(大谷直人裁判長>は、私たちの上告に対する棄却決定を行いました(8月1日に送達)。私たちのささやかな願いを踏みにじり、テント撤去と損害賠償を認めたということです。これは、誠に残念ながら、最高裁もまた、司法の厳正なる立場を放棄して。経産省・国の政治的な意向を全面的に追認したことになります。
私たちにとって、この決定は想定された範囲とはいえ、断じて認めることができないものです。私たちは改めて大きな怒りと抗議の意志を表明すると共に、経産省前テントを守り、脱原発の闘いを引き続いて推し進める決意でス。私たちが自らの意志で経産省前テントを撤去することはありません。
しかし、この最高裁決定によって、経産省・国の側は、法的には一切の憂いは無くなったということになるのでありましょうか。東京高裁が控訴棄却をしたのは2015年10月26日でした。少なくともそれ以降、経産省・国側はいつでもテントの撤去等の強制的執行ができたはずです。現に損害賠償については被告の預金口座の差し押さえなどを行っています。
にもかかわらず、今日まで及んだのは、判決の内容にも仮執行についても、そのような判決を得たにしても、テント撤去を強制するいささかの自信も持ち得なかったからではないでしょうか。これは最高裁決定が出たからと言って直ちに大きく変わるものではありません。
もとより経産省前テントをめぐる私たちと国との争いは、決して司法的場面に限られてものではなく、また、脱原発の問題だけに関わっていたのではなく、極めて深刻な政治的争いを抱えていたものだったからです。
先だっての参議院選挙の結果や、都知事選の結果で、国の側は多少の自信を持ったかも知れません。今、国は米軍基地をめぐる沖縄県高江へのなりふりをかまわぬ攻撃に出ていますが、これに対して沖縄の人々は命をはった闘いを繰り広げています。
他方、鹿児島県知事選では脱原発の知事が誕生し、川内原発の停止の申し入れが行われる予定であり、また、川内原発に続いて再稼働をさせた関西電力高浜原発は大津地裁の仮処分によって再び停止し、その後の関西電力の異議申し立ても認められなかったのです。再稼働を目前にした伊方原発においても、初歩的なポンプトラブルが露呈し、決して予定通りに進んでいません。
私たちは、7月28日の最高裁決定をもって経産省・国側がどうしようと、いささかもたじろがず、粛々とテントを守り、脱原発の旗を高く掲げて闘い続けることを表明するとともに、あらためて全国の皆さまに闘いの継続を呼びかけるものです。
8月5日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
18時30分~官邸前抗議行動(反原連)
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