福島の方から教えていただきました。遠い親戚の住む町にプルームが流れた
のをこの情報で知り慌てて伝えました。近い親戚達には自分で判断した情報
を伝えていたのですが、しっかりした親戚で、まさかと調べていない地域です。
ウッカリしていました。転載させていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2011年3月15日と3月21日に関東や東北にプルームが流れました。
セシウムだけのデータです。他の核種はもっと多くあったということになります。
(平成24年度 SPM捕集用ろ紙に付着した放射性核種分析 首都大学東京)
http://www.env.go.jp/air/rmcm/misc/attach/report-201303_main.pdf 気象庁の過去の気象データを見ると、3月15日のプルーム(『不溶性』の
Csボール)は、福島県内も関東地方も、降雨がなくても地表面を這って
いたことがわかります。
3月21日のプルーム(『水溶性』のCsボール)は、福島県内は降雨がない時に
プルームが地表を這っていて、千葉県などの関東地方は降雨によって上空の
プルームが地表にたたきつけられ、セシウムなどを含んだ水蒸気が充満し、
それを機械が捕集して数値が上昇したと考えられます。
1時間に1m3の呼吸と考え(バズビー氏によると1日24m3の呼吸量とのこと)、
セシウム134と137だけを集計すると、以下のような呼吸による内部被ばくを
していたことになります(分母は/bodyというか/肺です。肺から血流で
全身へ)。ヨウ素はこの10倍から100倍と思われます。
★宮城県【白石市南町】
3月15日:プルーム無し
3月20日13時~21日12時:550.8Bq(呼吸による内部被ばく量Cs134+137合算)
【名取市増田】
3月15日:計測無し
3月21日6時~10時:48.4Bq(呼吸による内部被ばく量Cs134+137合算)
【栗原市築館】
3月15日:プルーム無し
3月21日:プルーム無し
★福島県【福島市杉妻町】
3月15日17時 ~ 23時:135.3Bq(呼吸による内部被ばく量Cs134+137合算)
3月20日13時~21日7時:827.3Bq(呼吸による内部被ばく量Cs134+137合算)
【会津若松市西栄町】
3月15日19時 ~ 24時: 8.5Bq( 〃 )
3月20日21時~21日2時:32.4Bq( 〃 )
【郡山市朝日】
3月15日13時 ~ 17時: 72.0Bq
3月20日19時~21日8時:919.5Bq
【郡山市台新】
3月15日13時 ~ 18時:114.3Bq
3月20日19時~21日5時:930.7Bq
【白河市字日影】
3月15日12時 ~ 23時:549.0Bq
3月20日23時~21日8時:353.6Bq
【南相馬市仲町】
3月15日17時 ~ 21時: 111.8Bq
3月20日16時~21日7時:1,428.2Bq
【須賀川市大町】
3月15日12時 ~ 17時:695.1Bq
3月20日21時~21日6時:630.1Bq
【喜多方市字桜が丘】
3月15日:プルーム無し
3月20日21時~21日8時:52.8Bq
【相馬市中村】
3月15日:プルーム無し
3月20日0時~21日2時:2,664.4Bq
【二本松市金色】
3月15日14時 ~ 18時: 445.7Bq
3月20日14時~21日10時:1,329.7Bq
【南会津町田島】
3月15日16時 ~ 21時: 67.2Bq
3月20日16時~21日7時:129.8Bq
【矢吹町一本木】
3月15日12時 ~ 18時:902.5Bq
3月20日23時~21日6時:273.2Bq
【棚倉町大字棚倉】
3月15日 8時 ~ 18時:441.5Bq
3月20日17時~21日7時:171.1Bq
【新地町谷地小屋】
3月15日:プルーム無し
3月20日18時~22時:387.1Bq
★茨城県【古賀市北町】
3月15日 7時 ~ 20時:471.0Bq
3月20日14時~21日8時:233.1Bq
【取手市役所】
3月15日 8時 ~ 11時: 201.5Bq
3月20日14時~21日10時:1,102.3Bq
【紙栖市大字横瀬】
3月16日 6時~12時:271.2Bq
3月20日12時~15時:122.1Bq
【守谷市大柏】
3月15日8時~11時:142.4Bq
3月21日7時~11時:466.5Bq
★埼玉県【熊谷市肥塚】
3月15日 9時~16日3時:361.8Bq
3月20日15時~21日6時:263.5Bq
【鴻巣市中央】
3月15日10時 ~ 21時 :283.9Bq
3月20日15時~21日8時:260.0Bq
【三郷市三郷】
3月15日8時~11時:168.6Bq
3月21日7時~12時:392.0Bq
【本庄市児玉】
3月15日 9時~16日2時:346.1Bq
3月20日16時~21日4時:230.8Bq
★千葉県【千葉市稲毛区】
3月15日8時~20時: 31.7Bq
3月21日7時~11時:329.0Bq
【千葉市若葉区】
3月15日9時~20時: 33.1Bq
3月21日8時~11時:100.1Bq
【野田市野田】
3月15日 8時~11時: 67.9Bq(ピーク時が欠測と思われ怪しい)
3月20日14時~18時:111.6Bq
【柏市大室】
3月15日8時~10時:121.6Bq
3月21日7時~11時:592.1Bq
【我孫子市湖北台】
3月15日 8時~10時:158.6Bq
3月20日13時~17時: 98.5Bq
3月21日 7時~11時:427.7Bq
【鎌ヶ谷市軽井沢】
3月15日 8時~10時:105.0Bq
3月20日14時~16時: 82.4Bq
3月21日 7時~11時:348.3Bq
<毎日新聞>http://mainichi.jp/select/news/20140905k0000e040237000c.html福島原発事故:1週間後にも放射性雲 東北、関東へ拡散
2014年09月05日 15時00分(最終更新 09月05日 19時28分)
東京電力福島第1原発事故後、上空に巻き上げられた放射性物質の雲状の
塊「放射性プルーム(放射性雲)」が、これまで知られていた2011年3月15
〜16日に加え、約1週間後の20〜21日にも、東北・関東地方に拡散して
いく状況が、原子力規制庁と環境省による大気汚染監視装置のデータ分析
から裏付けられた。1回目の放射性雲の影響で高くなった空間線量に隠れて、
2回目の放射性雲が見逃されていた地域もあった。専門家は「データは
住民の初期被ばく量を正確に見積もるのに役立つ」とみている。
放射性雲の拡散はこれまで、「緊急時迅速放射能影響予測システム」
(SPEEDI)を使ったコンピューター計算に各地の空間線量や航空機に
よる観測データを突き合わせて推定してきた。
今回、環境省が各都道府県に設置している自動車の排ガスなどを常時監視
する装置に着目。東京大大気海洋研究所や首都大学東京などに依頼し、
大気中に浮遊するちりを1時間ごとに捕まえたろ紙を9都県約90カ所の
測定局から回収して、3月12〜23日分の放射性物質濃度を調べた。
その結果、福島市の一つの測定局では15日夜、放射性セシウム137と
134の濃度が1立方メートルあたり最大計45.5ベクレルを計測した。
16〜19日も、原発から放射性雲が出続けていた考えられるが、西風で
太平洋側に運ばれたため、大気中濃度は上がらなかったらしい。その後、
風向きが変わり、20日午後3時に同計104.1ベクレルに高まり、
その状況は21日朝まで続いた。
雨が降った15日は放射性物質が地表や家屋に沈着し、空間線量が1時間
あたり20マイクロシーベルト程度まで急上昇したため、放射性雲が飛来した
ことが広く知られているが、雨が降らなかった20〜21日は、既に高くなって
いた空間線量計の値が目立って上昇しなかったため、放射性雲が
見過ごされてきたと考えられる。
関東地方では、15日と21日の2回、帯状に高濃度の放射性雲の拡散が
確かめられた。特に21日朝は茨城県南部や千葉県北東部で
放射性セシウム濃度が急上昇。その後、東京湾北東沿岸部へと南西に
移動した。その間、雨で沈着し、各地で「ホットスポット」と呼ばれる局地的
に線量の高い場所を作ったとみられる。
福島原発事故の環境汚染に詳しい森口祐一・東京大教授(環境システム学)
は「事故直後に大気中のセシウム濃度がいつ、どこに拡散したかを示す貴重
なデータが発掘された。このデータは住民の初期被ばく線量の正確な把握に
役立つ」と指摘している。【酒造唯、阿部周一】
◇放射性プルーム(放射性雲)
気体状、またはちりなどに付着した粒子状の放射性物質が雲のような塊に
なって大気中を流れる現象。高濃度のプルームを吸い込むと内部被ばくする。
上空を通過した場合でも降雨や降雪で家屋や地面などに沈着すれば
外部被ばくの原因になる。