6月13日です。連続で、甲状腺ガンについてある方の文章を掲載します。
前のフクシマン・マサさんの文と連動して是非お読みください。
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6月10日に福島県で開催された第3回の甲状腺検査評価部会が、
部会長の清水一雄氏、医大の鈴木眞一氏などの出席により、6月10日に
開催されました。
その資料はこちら。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/69444.pdfこの資料によると、県内で287,056人が受診し、
B判定(5mmの結節、20mm以上ののう胞)とC判定が2,070人、
そのうちの1,598人の結果が判明しています。
そのうちの1,063人が甲状腺の異常が認められ、そのうちの437人だけが
細胞診を受けています。
そのうちの90人が「悪性ないし悪性疑い」です。
それを踏まえたうえで鈴木眞一氏の言動を聞いてみると
http://www.youtube.com/watch?v=ubbY79uYm7w&feature=youtu.be&t=1h32m7s(53:45~)
(渋谷健司教授)
通常の診療でも過剰診断ということが言われているわけですが・・・
(鈴木眞一医師)
いやいや、明らかにもう転移をしている、明らかに声がかすれるって人は
治療しなくちゃいけないんです。
(渋谷健司教授)
この(福島の)小児もほとんどそういうケースなんですか?
(鈴木眞一医師)
そういうケースを、特に5~10ミリを手術、特に小さい方で手術した方は
そういう条件がある方なんです。
(1:36:34~)
(鈴木眞一医師)
通常の診療でこれを、「こういう癌が見つかりました」と言って、
「これは普通取らないけど、心配だからとりましょうね」という様なレベルのものを
取っている訳ではないという事を何度もあの、お伝えしたいんですけど、
その中で、えっと、何度も言いますが擬陽性じゃなくて、極めて、
5から10(ミリ)でも極めて限定した人、だけを、治療が必要だと思われる人
だけを細胞診しているんです。」
・・・・それこそ臨床的には分からないくらい小さいものでも、細胞針をすれば
もっとがんが出る可能性は理論的にあるんですけど、それは、本当に治療が
必要かどうかというのは疑問を持たれるので、そういうものに関してはあえて
経過観察にしている。
(鈴木眞一氏の話しはここまで)
ということは、甲状腺の異常が認められる1,063人のうち、437人だけが
「治療が必要だと思われる大きさ、形状、位置」だったので細胞診をし、
その結果は90人が悪性ないし悪性の疑いだった。
本当は残りの626人も細胞診をしたら、もっと「がん」判定は増えていただろう、
ということです。
がんかもしれないけど「経過観察」とした判断もあったということです。
他の書き起こしはこちら
<みんな楽しくhappyがいい>
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3766.html<その後の記者会見>
http://www.youtube.com/watch?v=K167GvHTbWE(ここからは私の書き起こし)
(2:30~)
本田雅和(朝日新聞記者)
鈴木先生は今日ですね、結局、手術というか摘出ですね、それは、そのー、
リンパ節への転移がある場合とか、浸潤がある場合とか、それからほんとに
声がでなくなるような、そういう場合と言われたんで、そうすると、ここの点を
私どもは今までも聞きたかったとこなんですけども、そうだとすると、
これー、そういう治療が必須ということになると、スクリーニングというよりも
「発症」、(手術をしている)50件に関してはね、「発症」と判断できると
思うんですが、となると、これは、その、今まで言われている
スクリーニング効果というより、福島県は実際に小児甲状腺がんが多く
「発症」している県ていうね、見方もできると思うんです、現状が、
それでもそうじゃないとしたら、日本国中で同じようにね、そのーこれだけの、
そういう摘出しなきゃいけないリンパ節転移とか、それからそのーまさにこれは
各所の診療(長崎県、山梨県、青森県)で出てくるわけだから、環境省さんも
来ておられましたけど、国はもっと真剣にですね、全国、日本中で、日本が
はたして本当に小児甲状腺がんが多い国なのかどうか、そういうことも
日本中で調べなきゃいけないと思うんですが、その点についてちょっと
お伺いしたいと思います。
(3:45~)
清水一雄教授(部会長)
はい、あのー、私も同意見です。(これには笑いました)
(52:15~)
白石草(Our Planet TV)
乳頭がんは男女比で見ると女性の方が多くてですね、実際いまの数値で見ると
10ポイント以上、男の子の割合が多いかなーと思うんですけど、ここらへん
というのはスクリーニングバイアスで説明付くのか分からないんですが、
どういうことが考えられるのかということを、もし良かったら教えてください。
(53:52~)
清水一雄教授(部会長)
男女比のことに関しては、あのー女性には多いですね。
一般的には1対7.7とか1対8ぐらいと言われています。
ただあの、今回のこちらの検診の結果を見ても、あるいはチェルノブイリの
男女比でも、あの、女性の方がもちろん多いのですけど、男児の割合が
少しずつ増えている、高いんですね。
つまり今回の1対3か1対4ぐらいと思うんですけど、チェルノブイリもそうですね。
で、これがなぜか、というのは分かりません。
(書き起こしはここまで)
清水教授は一般的に男女比を1対8とか言ってますが、こちらを見ると、
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html年齢的に男女比が異なるようです。
いずれにしてもチェルノブイリの時も甲状腺がんの男女比で、男性の割合が
多くなったのです。
今回の福島県もその傾向があれば放射能の影響だろうと言われてきました。
それがその通りに男性の比率が高くなっているということです。
しかし清水一雄教授(部会長)はこんなことを言っていたらクビに
されるんじゃないかと思いました。
正直過ぎます。
すこーしICRPの洗脳から目覚め始めているのかもしれません。
鈴木眞一氏はここにいる委員が知らない福島の小児甲状腺がんの現実を
見ているわけですから、さすがに深刻性は認識しているようです。
転移している子どもの割合も遠隔転移の割合も「答えられない」とのことで、
ここに出てくる委員たちも知らないそうです。
次回は個人情報が分からないようにしてそれらを公表するという議論に
入るそうです。
チェルノブイリでも5年後の健康影響が目に見えてきたから「避難させろ」という
運動が高まったのでしょう。
福島ではあと2年後にどうなっているかです。
それまでは舞い上がっている放射能を取り込まないように、子どもには
最大限の防護をしてあげましょう。